180°pulse (180°パルス:180-degree pulse)
磁化ベクトルの方向をちょうど180°回転させるのに等しいRFパルス。ある均一静磁場中に置かれた核スピンの巨視的磁化ベクトルの向きを、z軸のプラス方向からマイナス方向に180°倒したり、x−y平面上の横磁化成分を180°反転させるRFパルス。
[←先頭へ]19F-NMR (19F-NMR:19F-NMR)
19フッ素は1Hと同様に天然存在率がほぼ100%のNMR核種である。生体内には存在しないので、標識化合物を体外から投与して、その生体内での代謝動態を画像化することに応用されているが、現在まだ動物実験の段階である。
[←先頭へ]2D (2D:two dimensions)
2次元。
[←先頭へ]2D Fourier transformation, 2DFT (2Dフーリエへんかんほう:2D Fourier transformation:2DFT)
生画像データを再構成して、対応したプロトンのMR信号に比例したピクセル輝度値の2次元画像を作成する方法。薄いスライスを励起した後、周波数・位相エンコードによって2次元画像を作成する。
[←先頭へ]2Dフーリエ変換法 (2Dフーリエへんかんほう:2D Fourier transformation:2DFT)
生画像データを再構成して、対応したプロトンのMR信号に比例したピクセル輝度値の2次元画像を作成する方法。薄いスライスを励起した後、周波数・位相エンコードによって2次元画像を作成する。
→FT、 FT
[←先頭へ]31P-NMR Imaging (31P-NMRイメージング:31P-NMR Imaging)
化学シフトイメージングの一種で、生体の形態的な情報に加え、エネルギー代謝に関する情報を得ることができ、各種疾患に対する診断・治療に役立つ可能性があるが、現在まだ研究段階である。
[←先頭へ]3D (3D:three dimensions)
3次元。
[←先頭へ]3D chemical shift imaging (3D−CSI:3D chemical shift imaging)
3次元の関心ボリュームに含まれる各ボクセルからスペクトル情報を得るために、直交する3軸に位相エンコーディングしてデータを収集する方法。各エコーデータが大きなボリュームに由来するので大幅なS/Nの向上が期待できるが、撮像時間も延長する。
[←先頭へ]3D CSI (3D 化学シフトイメージング:3D chemical shift imaging)
3次元の関心ボリュームに含まれる各ボクセルからスペクトル情報を得るために、直交する3軸に位相エンコーディングしてデータを収集する方法。各エコーデータが大きなボリュームに由来するので大幅なS/Nの向上が期待できるが、撮像時間も延長する。
[←先頭へ]3D fast gradient echo (3D−FGRE:3D fast gradient echo)
3DファストGRE/SPGRシーケンス。最小のTRとTEが選択され、コラップスイメージとプロジェクションイメージが作成できる。
[←先頭へ]3D FGRE (3D FGRE:3D fast gradient echo)
3DファストGRE/SPGRシーケンス。最小のTRとTEが選択され、コラップスイメージとプロジェクションイメージが作成できる。
[←先頭へ]3D Fourier transformation:3DFT (3Dフーリエへんかんほう:3D Fourier transformation:3DFT)
3D Fourier transformation:3DFT 厚いスライスまたはスラブを励起した後、位相・周波数エンコーディングによってスライス面内の空間分解能を決定する収集技法。スライス厚は、スライス選択方向に沿った位相エンコーディングによって分解されるため、薄い隣接スライスの収集が可能になる。信号はスラブ全体から繰り返しサンプリングされるため、従来の2D撮影と比較してSN比が改善される。
[←先頭へ]3D imaging (3Dイメージング:3D imaging)
MR撮像法のうち、選択励起によるスライス励起を行わず、三次元的な分布を一挙に復元する方法。通常3Dフーリエ変換法が用いられる。一般に関心ボリュームをスラブ(slab)とよび、それをn個のスライスに分ける位相エンコードの数をパーティション(partition)という。ボリュームからの信号を観測するため、同じ撮像パラメータ・同じスキャン時間の2D法に比べてS/N比がスライス方向の位相エンコードNzのroot・Nz倍高い(例えば分割数が64のときはSN比が8倍向上する)が撮影時間はNz倍になる。位置情報の連続性が高く、高分解能の画像が得られる。撮像時間が若干長くなるのが欠点であったが、3D−EPIによって、例えば心臓の3Dデータが一回の息止め下で収集できるようになってきている。
→3Dイメージング
[←先頭へ]3D projection reconstruction method (3Dとうえいさいこうせい:3D projection reconstruction method)
3Dイメージングにおける画像形成法のひとつ。被写体をめぐるすべての方向の投影に対応したデータをNMR信号として得て、これをもとに原像を再構成する方法。
[←先頭へ]3D TOF SPGR (3D time-of-flight spoiled gradient echo)
efgre3dを参照。(GE)
→efgre3d
[←先頭へ]3D TSE (3D TSE:3D Turbo Spin Echo)
TSEを利用した3Dデータ収集法。スライス方向への位相エンコーディングを行い、3DFTにより高S/Nで高分解能の画像が得られる。
[←先頭へ]3D Turbo Spin Echo (3D−TSE:3D Turbo Spin Echo)
TSEを利用した3Dデータ収集法。スライス方向への位相エンコーディングを行い、3DFTにより高S/Nで高分解能の画像が得られる。
[←先頭へ]3Dフーリエ変換法 (3Dフーリエへんかんほう:3D Fourier transformation:3DFT)
3D Fourier transformation:3DFT 厚いスライスまたはスラブを励起した後、位相・周波数エンコーディングによってスライス面内の空間分解能を決定する収集技法。スライス厚は、スライス選択方向に沿った位相エンコーディングによって分解されるため、薄い隣接スライスの収集が可能になる。信号はスラブ全体から繰り返しサンプリングされるため、従来の2D撮影と比較してSN比が改善される。
→FT、 FT
[←先頭へ]3D投影再構成 (3Dとうえいさいこうせい:3D projection reconstruction method)
3Dイメージングにおける画像形成法のひとつ。被写体をめぐるすべての方向の投影に対応したデータをNMR信号として得て、これをもとに原像を再構成する方法。
[←先頭へ]1次オーダ位相補正 (いちじおーだーいそうほせい:first order phase correction)
フェーズコントラスト画像の位相誤差は、X−Y方向の線形シェーディング(影)として現れる。1次オーダ位相補正では、X−Yシェーディングの勾配を判定して、シェーディングを軽減する。
[←先頭へ]90°pulse (90°パルス:90-degree pulse)
磁化ベクトルの方向をちょうど90°回転させるのに等しいRFパルス。ある均一磁場中に置かれた核スピンの巨視的磁化ベクトルの向きを、z軸方向からx-y平面上に90°倒すためのRFパルス。
[←先頭へ]AAS (AAS:auto active shimming)
患者が磁石架台内に入ったときに生じる静磁場の乱れを自動的に補正する機能。
[←先頭へ]acquisition (しゅうしゅう:acquisition)
1回のデータ収集パス。指定したパラメータによっては、1回の収集で完了するスキャンもあれば、数回かかる場合もある。
[←先頭へ]acquisition matrix (しゅうしゅうまとりっくす:acquisition matrix)
2DFT撮像で、周波数−位相エンコーディングの方向における収集データポイントの数(例:256×192)。
[←先頭へ]active shield (アクティブシールド:active shield)
磁気シールドの一方式。主マグネットのすぐ外側に逆極性のキャンセルコイルを同心状に配置し、直列に結線している。単位重量あたりの磁気シールド効果に優れ、静磁場の均一性を高く保持することができる。
[←先頭へ]active shield gradient coil (ASGC:active shield gradient coil)
アクティブ型シールドグラジェントコイル。
[←先頭へ]active shimming (アクティブシム:active shimming)
MR装置に特別なコイルを設け、最大限に静磁場の均一性が得られるように、それらを作動させ調整することによってなされるシミングのこと。
[←先頭へ]ADC (ADC:analog to digital converter)
アナログ−デジタル変換回路。
[←先頭へ]advanced MRCP (advanced MRCP:advanced MRCP)
FastASEを利用したMRCP
。呼気停止下でスキャン可能。
algorithm (アルゴリズム:algorithm)
問題を解決するときの演算方法およびその流れ。
[←先頭へ]aliasing (エイリアジング:aliasing)
通常の撮影で、FOVが撮像部位より小さいときに発生するアーチファクト現象。FOV外にある部位は、画像内に折り返される(折り返し現象)。ラップアラウンドアーチファクト、領域外アーチファクトともよばれる。対策としては、FOVを大きくする、NPWの利用などがある。
[←先頭へ]aliasing (エイリアジング:aliasing)
2D画像において、励起断面のスピンの位置情報を得るために、互いに直交する軸に沿って位相エンコーディングと周波数エンコーディングが行われる。位相エンコーディングにおいては、核スピンの位相角度±180°を撮像領域の一軸に割り当てるのだが、±180°を越える位相角度を持つ撮像領域外の核スピンの位置情報は、その位相角度から360°引いた位相角度に相当する撮像領域内の位置として観測されてしまう。こうして位相エンコード方向の撮像領域外の像が領域内に折り返したようなアーチファクト(いわゆる折り返し)が生じる。周波数エンコード方向にも同様なことが起こるが、これはA/D変換以前のローパスフィルターで撮像領域外の信号を減弱できるので、一般には目立たない。wrap-around artifactも同義。
→エイリアジング
[←先頭へ]alignment light (アライメントライト:alignment light)
ガントリーの開口部に設置されている、患者の位置決め用ライトのこと。
[←先頭へ]analog to digital converter (ADC:analog to digital converter)
アナログ−デジタル変換回路。
[←先頭へ]anatomic reference (かいぼうがくてききじゅんてん:anatomic reference)
患者のスキャン位置を設定するときに、参考点として使用する外耳孔などの基準点。
[←先頭へ]angular frequency:ω (かくしゅうはすう:angular frequency:ω)
振動または回転運動の周波数。ω=2πf(f:周波数)。
[←先頭へ]annotation (アノテーション:annotation)
画面上に表示される注訳のこと。システムが自動的に表示する画像のデータ収集方法、作成者、作成対象、使用パラメータなど。オペレータが追加したテキストやグラフィック、マーキングもアノテーションによって表示することができる。
[←先頭へ]anterior-posterior (AP:anterior-posterior)
前/後。
[←先頭へ]AP (AP:array processor)
アレイプロセッサ。フーリエ変換など画像処理専用の演算装置。
[←先頭へ]AP (AP:anterior-posterior)
前/後。
[←先頭へ]aquisition time (アクイジションタイム:aquisition time)
スキャン時間。
[←先頭へ]archival storage (アーカイバルストッレッジ:archival storage)
光磁気ディスクなどの記憶媒体に、長期的に情報を記録し保存すること。その記録領域。
[←先頭へ]archive (アーカイブ:archive)
一時的なオンライン記憶媒体(ハードディスクなど)から、オフラインの長期的保存媒体(光磁気ディスク、テープドライブなど)に画像データを移す操作のこと。保存媒体に移された画像データの保存ロケーションを指すこともある。
[←先頭へ]array processor (array processor)
アレイプロセッサ。フーリエ変換など画像処理専用の演算装置。
[←先頭へ]arteriovenous malformation:AVM (どうじょうみゃくきけい:arteriovenous malformation:AVM)
膨張した動脈と静脈が絡み合って生じる動静脈の形成異常。通常、動静脈の短絡路(shunt)を伴う。一般的に血管壁は脆弱なため、クモ膜下出血などの原因となる。
[←先頭へ]artifact (アーチファクト:artifact)
画像診断上では本来存在しないものが、人工的に画像上に描出されたものをいう。原因としては体動によるもの、血液・脳脊髄液の脈動(フロー)によるもの、強磁性体によるもの、化学シフト(ケミカルシフト)によるものなど様々なものがあり、幾何学的な歪み、信号強度の不均一、疑似信号による画質低下を引き起こす。
[←先頭へ]ASGC (ASGC:active shield gradient coil)
アクティブ型シールドグラジェントコイル。
→シールドグラジェントコイル
[←先頭へ]ASSET (ASSET:Array Spatial Sensitivity Encoding Techniques )
SENSEを参照(GE)
→SENSE
[←先頭へ]asymmetric echo (ひたいしょうエコー:asymmetric echo)
TEにおけるピーク値がサンプリングウィンドウの中央にこないエコーのことで、小数エコーまたは部分エコーともよばれる。
[←先頭へ]asymmetric Fourier imaging (AFI:asymmetric Fourier imaging)
位相共役対称を利用したデータ採取法で、HFIとほぼ同じ。
[←先頭へ]auto active shimming (AAS:auto active shimming)
患者が磁石架台内に入ったときに生じる静磁場の乱れを自動的に補正する機能。
[←先頭へ]auto broadcast (じどうそうしん:auto broadcast)
インディペンデントコンソール(IC)のメモリに画像を自動的にロードし、次いでシステムディスクに保存し、本体システムで再構成されたものと同様に表示する機能。
[←先頭へ]auto display (じどうひょうじ:auto display)
再構成終了と同時にシステムに自動的に画像を表示させるよう指示する機能。
[←先頭へ]auto prescan (オートプリスキャン:auto prescan)
[←先頭へ]auto remove (じどうさくじょ:auto remove)
画像がPAN(primary archive node)に転送されたりアーカイブされたことをシステムが確認したあと、画像データを自動的に削除するソフトウェア機能。
[←先頭へ]auto store (じどうほぞん:auto store)
画像データを自動的に保存できるアーカイブ機能。
[←先頭へ]auto tuning (オートチューニング:auto tuning)
システムが送信するRFパワーと、患者の各スキャン面が受信するパワーの調整を自動的に実行する機能。患者の体重などRFコイルへの負荷に応じたRFパワーを自動的に計測し、スキャン条件を自動的に決定する。
[←先頭へ]auto window and level (じどうウィンドウレベル:auto window and level)
あるパルスおよびエコー数を用いて撮影した1枚の画像上で設定したウィンドウ幅とレベルの値を、同じ条件で他の画像にも自動的に設定して表示させる機能。
[←先頭へ]auto window and level (オートウィンドウレベル:auto window and level)
ウィンドウ幅とレベルの値を自動的に設定して表示させる機能。
[←先頭へ]avaraging (へいきんか:avaraging)
同一帯域のMR信号出力を、合計して収集された信号の数で割る、SN比改善技法。
→AVE
[←先頭へ]AVE (AVE:averaging)
積算回数。
→avaraging
[←先頭へ]average flow (へいきんりゅうりょう:average flow)
フロー解析の測定値。特定の心臓位相または周期において、所定のフロー領域を1分間に通過したフローの体積を、その領域を構成するボクセル体積の和(ml/min)で表したもの。
[←先頭へ]average specific absorption rate:average SAR (へいきんひきゅうしゅう:average specific absorption rate:average SAR)
[←先頭へ]average velocity (へいきんりゅうそく:average velocity)
フロー解析の測定値。流量Q(cm3/sec)を血管の断面積A(cm2)で割ったもので、V=Q/A(cm/sec)。1/2Vmax(1/2×Vの最大値)を層流という。
[←先頭へ]averaging (AVE:averaging)
積算回数。(Hitachi)
→NEX、 NSA
[←先頭へ]axial plane (アキシャルめん:axial plane)
人体を上部(頭)と下部(足)に分割する面のこと。
[←先頭へ]Axis Swap (Axis Swap:Axis Swap)
位相エンコーディング方向と周波数エンコード方向を交換する機能。ゴーストを避けるために用いられる。(島津)
→frequency-phase switch
[←先頭へ]AFI (AFI:asymmetric Fourier imaging)
位相共役対称を利用したデータ採取法で、HFIとほぼ同じ。
→AFI
[←先頭へ]B1 inhomogenity (B1不均一性:B1 inhomogenity)
RF磁場不均一性ともいう。RFパルスは波長が短いほど生体内で減衰するため、共鳴周波数の高い高磁場装置では生体内のRF磁場の不均一度が増し、部位によるフリップ角の違いが増大し、信号はより不均一となる。体部の撮像時や表面コイルの使用時、フリップ角が大きい場合に目立ちやすい。
[←先頭へ]background ROI (バックグラウンドROI:background ROI)
フロー解析において、フローROI中の位相の不一致を調整するのに使用する、フローを含まない領域のこと。通常は、観察するフロー領域の近くに設定されたフローを含まない領域を指し、対応するフロー領域よりも約2−5倍大きい。
[←先頭へ]backup (バックアップ:backup)
データの破損、消滅など不測の事態に備えて、コピーを作成すること。
[←先頭へ]balanced FFE (balanced FFE:balanced fast field echo)
true FISPを参照。(Philops)
[←先頭へ]band width (バンドはば:band width)
画像化において、位置情報は読みとり傾斜磁場勾配によって、エコー信号の共鳴周波数の違いとして認識されることから、収集されるエコー信号は広い周波数帯域の成分をもつことになる。このときの周波数帯域がバンド幅とよばれる。ホワイトノイズが全周波数帯域に均等に存在するとき、狭いバンド幅で信号を収集すれば画像のS/Nはよくなるが、スライス数が制限され、ケミカルアーチファクトやモーションアーチファクトが顕著になる。バンド幅の上限は使用する傾斜磁場システムの最大出力に依存する。
[←先頭へ]banding artifact (banding artifact)
磁場不均一や渦電流の影響で、SEとFIDを同時に収集できない時に生ずる、黒白縞状のアーチファクト。撮影対象が磁場の中心からずれていたり、シミングが不充分な場合に発生しやすい。
[←先頭へ]batch filming (バッチフィルム処理:batch filming)
複数の画像を並べ、自動フィルム化する機能のこと。
[←先頭へ]beats per minutes: BPM (しんぱくすう:beats per minutes:BPM)
心電図で示される心臓の平均心拍数。
[←先頭へ]bellows (ベローズ:bellows)
患者に装着して呼吸信号をとらえる装置。レスピレトリーコンペンセーションを選択したスキャンで用いる。
[←先頭へ]BFAST (BFAST:blood flow artifacts suppression technique)
血流アーチファクトの抑制法。
[←先頭へ]binominal pulse (2項パルス:binominal pulse)
水選択励起で使用されるコンポーネントパルス。1-1、1-2-1、1-3-3-1という割合で分割して励起する。
→PASTA
[←先頭へ]bipolar flow-encoding gradient (バイポーラフローエンコーディンググラジェント:bipolar flow-encoding gradient)
同じ形をした極性の異なる2つのグラジェントパルスのこと。PCアンギオで、フロー流速を位相の変化としてエンコードするのに使用される。
[←先頭へ]birdcage coil (バードケージがたコイル:birdcage coil)
「鳥かご」型のコイル。ヘッドコイル、ボディコイルはたいていこの形である。
[←先頭へ]blood flow artifacts suppression technique (BFAST:blood flow artifacts suppression technique)
血流アーチファクトの抑制法。
[←先頭へ]blood oxygenation level dependent contrast (BOLDコントラスト:blood oxygenation level dependent contrast)
脳機能画像作成の代表的な手法。
[←先頭へ]blurring (ボケ:blurring)
ランダムな動きで現れる、モーションアーチファクト。びまん性の画像ノイズを位相エンコード方向に発生させる。
[←先頭へ]Bo (Bo:static magnetic field)
静磁場、静磁場強度。
[←先頭へ]BOLDコントラスト法 (BOLDコントラスト:blood oxygenation level dependent contrast)
脳機能画像作成の代表的な手法。
→脳機能画像
[←先頭へ]bolus tracking (ボーラストラッキング:bolus tracking)
MRIでの血流測定法のひとつで、TOF法を用いて行う。
[←先頭へ]boot (ブート:boot)
コンピュータを起動するときに用いる最初の手続きで、システム初期設定に必要最小限のプログラム(IPL:initial program loader)を磁気ディスクから読み込むこと。
[←先頭へ]bound water (すいわすい:bound water)
→自由水
[←先頭へ]bound water (けつごうすい:bound water)
→自由水
[←先頭へ]brightness (きど:brightness)
露光操作で設定された光の量を定義するカメラのコントロール機能。輝度を大きくすると撮像された画像密度は減る。
[←先頭へ]broadcast (どうほうつうしん:broadcast)
ネットワーク上で、オペレータコンソールから同じスイート内の複数ワークステーションに同時に画像データを転送すること。
[←先頭へ]BW(bandwidth) (BW(bandwidth):bandwidth)
送受信する周波数の帯域。
[←先頭へ]cardiac magnetic resonance imaging (しんMRI:cardiac magnetic resonance imaging)
MRを利用して心臓の任意の断面の画像や血流情報を得る検査。形態診断、心筋の性状診断、心機能診断のためには主にスピンエコー法が用いられ、血流信号を得るためにはグラジェントエコー法が利用される。代謝の面では13Cや31PによるMRSへの応用も研究されている。
[←先頭へ]cardiac phase images (しんぱくいそうがぞう:cardiac phase images)
小さなtreeinオハイオ上のどの動物の損害賠償の樹皮
1つの心拍サイクル内の異なった時間、または異なった位相での表示画像。
[←先頭へ]Carr-Purcell Meiboom-Gill sequence (CPMG:Carr-Purcell Meiboom-Gill sequence)
SE法において、RFパルスの位相を変えて信号を収集する方法。RFによる位相誤差を抑えることができ、現在でもSE法ではこの手法が用いられる。
[←先頭へ]Carr-Purcell sequence (CP:Carr-Purcell sequence)
SE法における多重エコーシーケンス。
[←先頭へ]CCVO (conventional centric view ordering)
k-spaceの中心から線状に位相エンコーディングしてデータ取得する方法。
[←先頭へ]CE (CE:contrast enhanced)
コントラストを強調した、あるいは造影した。
[←先頭へ]CE-FAST (CE-FAST:contrast enhanced FAST)
信号のFID部分をリフォーカスした定常状態GRE法。PSIFと同じ。
[←先頭へ]CE-FFE-T1 (CE-FFE-T1:contrast enhanced fast field echo with T1 weighting)
→SPGR、 SPGR
[←先頭へ]CE-FFE-T2 (CE-FFE-T2:contrast enhanced fast field echo with T2 weighting)
→SSFP、 SSFP
[←先頭へ]center frequency (CF:center frequency)
(MR信号の)中心周波数。
[←先頭へ]center frequency adjustment (センターフリケンシーちょうせい:center frequency adjustment)
送受信周波数と撮影するプロトンの減衰周波数とを一致させること。
[←先頭へ]center frequency adjustment (ちゅうしんしゅうはすうちょうせい:center frequency adjustment)
[←先頭へ]CENTRA (CENTRA)
ECVOと類似。脂肪抑制が可能。(Philips)
→ECVO
[←先頭へ]cerebrospinal fluid (CSF:cerebrospinal fluid)
脳脊髄液。フローアーチファクトの原因となることがある。
[←先頭へ]CF (CF:center frequency)
(MR信号の)中心周波数。
→中心周波数調整
[←先頭へ]CFAST (CFAST:CSF flow artifacts suppression technique)
フローアーチファクト補正。
[←先頭へ]chemical shift (かがくシフト:chemical shift)
磁気共鳴現象において、ある原子が化学結合している場合、相手原子との共有電子による遮蔽効果のために共鳴周波数の値はわずかに低い値にずれている。これを化学シフトといい、その大きさを周波数で表す。また、シフト量を静磁場強度に対する本来のラーモア周波数で割って100万分の1(ppm)で表すこともある。水の中の水素原子と脂肪族分子の中の炭素に結合した水素原子では1〜5ppmのシフトがある。
[←先頭へ]chemical shift artifact (ケミカルシフトアーチファクト:chemical shift artifact)
[←先頭へ]chemical shift artifact (かがくシフトアーチファクト:chemical shift artifact)
化学シフトによる周波数成分の違いが、周波数エンコード方向の位置の変化として現れたものを、化学シフトアーチファクトとよぶ。自由水を大量に含む組織と脂肪組織の境界面に帯状の信号欠損もしくは高信号域として認められる。これは静磁場強度に比例、周波数エンコード方向の傾斜磁場強度に反比例して顕著となる。位相軸と周波数軸を入れ替える、あるいは周波数エンコードの磁場勾配を逆方向にすることによって、アーチファクトの発生する方向を変えて重なり障害を防ぐことができる。
[←先頭へ]chemical shift image (かがくシフトイメージング:chemical shift image)
[←先頭へ]chemical shift image (かがくシフトがぞう:chemical shift image)
ある物質中の特定元素のNMRスペクトル強度分布から、化学シフト量に応じた画素値を与えることにより得られる画像。これにより、水・脂肪分離画像を得ることも可能である。
[←先頭へ]chemical shift imaging (ケミカルシフトイメージング:chemical shift imaging)
[←先頭へ]chemical shift imaging (CSI:chemical shift imaging)
[←先頭へ]chemical shift selective (CHESS:chemical shift selective)
ケミカルシフト選択。
[←先頭へ]ChemSat (ChemSat:ChemSat)
ケミカルシフトを利用した、脂肪または水分の信号強度抑制。
→fat SAT、 SPIR
[←先頭へ]ChemSat (ChemSat:ChemSat)
ケミカルシフトを利用した、脂肪または水分の信号強度抑制。
[←先頭へ]CHESS (CHESS:chemical shift selective)
ケミカルシフト選択。
→true FISP
[←先頭へ]cine MRI (シネMRI:cine MRI)
MRIにおいて、同期(心拍同期など)内で関心部位を経時的・連続的に撮像し、その経時的変化を動画上で表示すること。心疾患や動脈瘤などの血管病変の血行動態を把握するのに非常に有効である。最近ではパルスシーケンスを直接ゲーティングせずに、心臓周期の異なる時期で複数の画像を収集する方法(レトロスペクティブゲーティング)が可能である。
[←先頭へ]cine plus (シネプラス:cine plus)
シネモードで動画のように画像を出力するソフト。心臓などの部位を動的に表示する時に使う。レトロスペクティブゲーティング技術と傾斜磁場エコーパルスシーケンスを使用する。
[←先頭へ]cine scan (シネスキャン:cine scan)
[←先頭へ]circle of Willis (ウィリスりん:circle of Willis)
脳底部の動脈が吻合して形成する輪(5角形に近い)。
[←先頭へ]circular polalization coil (CP coil:circular polalization coil)
QDコイルの一種。
[←先頭へ]CISS (CISS:constructive interference in the steady state)
DESS+フローコンペンセーション
[←先頭へ]classic (クラシック:classic)
スピンエコーのスキャンにおいて、筋肉と脂肪の信号間に、より大きなコントラストをつけるために使用される機能。(GE)
[←先頭へ]CNR (CNR:contrast to noise ratio)
コントラストノイズ比。
[←先頭へ]coil (コイル:coil)
MRIで使用される装置で、プロトンを励起させるために必要なRFパルスを送信したり、組織から発生した信号を受信するために用いる。
[←先頭へ]collapsed (コラップス:collapsed)
マキシマムピクセルプロジェクション(MPP)ともよばれる最大輝度プロジェクションイメージ(MIP)で、TOFプロジェクションイメージまたはPCイメージから生成する。
[←先頭へ]complex difference (ふくそさぶん:complex difference)
PC−MRAを対象にしたフロー再構成の1つで、スラブをディフェーズさせる傾斜磁場および位相補正を制御する。複合差分再構成では、ディフェーズ用傾斜磁場がオフ、位相補正がオンになる。
[←先頭へ]constructive interference in the steady state (CISS:constructive interference in the steady state)
DESS+フローコンペンセーション
[←先頭へ]contiguous (りんせつ:contiguous)
隣接、すき間なしに隣りどうし接触していること。
[←先頭へ]contrast (コントラスト:contrast)
フィルム化された画像の暗い部分の濃度を増減して、明るい部分の濃度と対比させるカメラ機能。
[←先頭へ]contrast agent (コントラストエージェント:contrast agent)
造影剤。
[←先頭へ]contrast agent (ぞうえいざい:contrast agent)
組織の緩和時間を短縮させて、画像コントラストを増強するために投与する薬剤。現在利用されているMRI造影剤には、マグネビスト(シェーリング)、オムニスキャン(第一製薬)、などがあり、通常はT1短縮効果を目的とする。
[←先頭へ]contrast enhanced (CE:contrast enhanced)
コントラストを強調した、あるいは造影した。
[←先頭へ]contrast enhanced FAST (CE-FAST:contrast enhanced FAST)
信号のFID部分をリフォーカスした定常状態GRE法。PSIFと同じ。
[←先頭へ]contrast enhanced fast field echo with T1 weighting (CE-FFE-T1:contrast enhanced fast field echo with T1 weighting)
[←先頭へ]contrast enhanced fast field echo with T2 weighting (CE-FFE-T2:contrast enhanced fast field echo with T2 weighting)
[←先頭へ]contrast enhancement: CE (コントラストぞうきょうほう:contrast enhancement: CE)
CTやMRIにおいて造影剤を投与することにより、病変部と正常部とのコントラストを明瞭にする方法。
[←先頭へ]contrast resolusion (コントラストぶんかいのう:contrast resolusion)
関心ある解剖学的部位と周囲組織間を濃淡で表示区別する能力。
[←先頭へ]contrast resolution (のうどぶんかいのう:contrast resolution)
MRIではスピン密度、T1緩和時間、T2緩和時間の3つのNMR指数の組織間差を画像化する。この組織濃度差の解像度を濃度分解能という。濃度分解能はNMR測定条件であるパルス系列種、パルス間隔、パルス繰り返し時間により決定されるが、コンピュータシュミレーションによって最良の測定条件を設定することも可能である。
[←先頭へ]contrast to noise ratio (CNR:contrast to noise ratio)
コントラストノイズ比。
[←先頭へ]contrast-enhanced MRI (ぞうえいMRI:contrast-enhanced MRI)
高コントラスト分解能を有するMRIに造影剤を使用することにより、腫瘍や炎症巣などの病変部検出においてMRIの診断能はさらに高まる。現在、臨床で使用されているMRI用造影剤は経静脈性に投与するGd−DTPAであるが、他に臨床応用の段階に入りつつあるものにFe3+の超磁性体酸化物がある。
[←先頭へ]conventional spin echo (CSE:conventional spin echo)
通常のSE法。ファストSEと区別するために使われる用語。
[←先頭へ]coronal (コロナル:coronal)
身体を前部(正面)と後部(背面)に分割する、長軸方向に沿った面。
[←先頭へ]correlation (そうかん:correlation)
二つの独立した事象が起こる確率がどのように関係しあってるのかを示す概念。二つのスピンがあったとき、ひとつのスピンが反転したことによって他方のスピンがすぐ影響されるとすれば、二つのスピンの相関が強いという。また、ひとつのスピンの状態がたとえば上向きであったとき、時間的に後の状態が元の状態と強く関係している(影響が強く残っている)ときにも、二つの状態は相関が強いという(時間相関または自己相関)。磁気緩和はスピンの状態がどのように継続し、伝わっていくのかの速さを示すものであり、この相関を用いて説明される。
[←先頭へ]CP (CP:Carr-Purcell sequence)
SE法における多重エコーシーケンス。
[←先頭へ]CP coil (CP coil:circular polalization coil)
QDコイルの一種。
[←先頭へ]CPMG (CPMG:Carr-Purcell Meiboom-Gill sequence)
SE法において、RFパルスの位相を変えて信号を収集する方法。RFによる位相誤差を抑えることができ、現在でもSE法ではこの手法が用いられる。
[←先頭へ]cradle (クレードル:cradle)
患者をマグネット内に運ぶ、患者移動テーブルの一部。
[←先頭へ]cross R-R imaging (クロスR-Rイメージング:cross R-R imaging)
複数のR−R間隔でデータの収集を行う心拍ゲーティング法。スライス厚を最大限に得ることができる。
[←先頭へ]cross reference (クロスリファレンス:cross reference)
ロカライザ画像上で複数の交差する画像を設定する機能。
[←先頭へ]cross relaxation (こうさかんわ:cross relaxation)
ある分子中のプロトンが化学的交換(chemical change)なしで、そのスピンを他の分子中のプロトンに移行する双極子−双極子相互作用の特殊な形。
[←先頭へ]cross-talk artifact (クロストークアーチファクト:cross-talk artifact)
MRIにおいて、隣り合うスライス間で起こる干渉のこと。クロストークは、RFパルスが時間的制限のため本質的に完全矩形波ではなく、スライスも矩形とならないために生ずる。そのためスライス間隔が狭いときは、ひとつのスライスを励起するためのRFパルスによって、隣のスライスのプロトンも励起されるので、その辺縁が重なることになる。実際のMRIではスライス間隔を十分に取ることによって、SNRを増加させ、クロストークによるアーチファクトを軽減できる。
[←先頭へ]cryogen (れいきゃくようかんざい:cryogen)
超電導マグネットの冷却に必要な物質。ほとんどの場合ヘリウム、時として窒素が用いられる。一般に冷却用寒剤は、平常ではガス状であるものが極低温下で液体であるものをいう。
[←先頭へ]cryostat (まほうびん:cryostat)
[←先頭へ]cryostat (クライオスタット:cryostat)
一般には、恒温保持用の容器のこと。MRIにおいては超電導磁石の超電導状態を維持するために、コイルを液体ヘリウム温度に保つための容器。超電導コイルを収納した液体ヘリウム容器、それを取り囲む液体窒素容器、複数の熱輻射シールド板などが真空容器の中に収められている。気化蒸散するヘリウムを再利用しない開放型のものと、ヘリウムの消費を抑制するための液体ヘリウム再冷凍システムを備えたものとがある。
[←先頭へ]CSE (CSE:conventional spin echo)
通常のSE法。ファストSEと区別するために使われる用語。
[←先頭へ]CSF (CSF:cerebrospinal fluid)
脳脊髄液。フローアーチファクトの原因となることがある。
[←先頭へ]CSF flow artifacts suppression technique (CFAST:CSF flow artifacts suppression technique)
フローアーチファクト補正。
[←先頭へ]CSI (CSI:chemical shift imaging)
[←先頭へ]data point (データポイント:data point)
エコーを収集する心臓周期のポイント。シネ収集では、TRごとにデータポイントを収集する。
[←先頭へ]DE preparation (DEプリパレーション:DE preparation)
90°−180°−90°の連続したRFプリパレーションパルスを印加して、T2強調を高める方法。まず90°のプリパレーションパルスを印加して、プロトンの位相を水平方向に合わせ、磁気を帯びたスピンがばらけ始めた時(位相変化が始まった時)に180°パルスを印加してリフェーズさせ、さらに90°パルスを与えて磁界を縦方向に合わせる。180°パルスと90°パルスとの間隔(プリパレーション時間)が長いほど位相変化が大きくなり、T2強調画像になる。
[←先頭へ]dead time (まちじかん:dead time)
[←先頭へ]dead time (デッドタイム:dead time)
エコー収集終了後から次の励起までの時間。
[←先頭へ]default value (デフォルトち:default value)
コンピュータまたはオペレータによりあらかじめ設定された初期設定値のこと。
[←先頭へ]delated enhancement (ディレイドエンハンス:delated enhancement)
造影剤が十分注入され、一定時間が経過した後に撮影されるCTまたはMRIのこと。
[←先頭へ]delay time (ちえんじかん:delay time)
1.心拍ゲーティングで、トリガパルスが発生してから実際の撮影が始まるまでの時間。
[←先頭へ]dephasing (ディフェージング:dephasing)
核スピンのx−y平面上への投影成分の向き、すなわち位相が次第にバラバラになること。
[←先頭へ]DESS (DESS:double echo steady state)
FISPとPSIFの信号を組み合わせた技術。
[←先頭へ]DESS, DECCS (DESS, DECCS:digital eddy current canceler (sequence))
オープンマグネットタイプのMR装置に構造上発生する渦電流によるアーチファクトを抑制(0.5%以下に抑制)するテクニック。傾斜磁場を出力した際の波形の乱れをデジタル的に補正する。
[←先頭へ]destination (そうしんさき:destination)
画像データを転送する際の送り先、宛先。
[←先頭へ]DEプリパレーション (DEプリパレーション:DE preparation)
90°−180°−90°の連続したRFプリパレーションパルスを印加して、T2強調を高める方法。まず90°のプリパレーションパルスを印加して、プロトンの位相を水平方向に合わせ、磁気を帯びたスピンがばらけ始めた時(位相変化が始まった時)に180°パルスを印加してリフェーズさせ、さらに90°パルスを与えて磁界を縦方向に合わせる。180°パルスと90°パルスとの間隔(プリパレーション時間)が長いほど位相変化が大きくなり、T2強調画像になる。
[←先頭へ]diamagnetism (はんじせい:diamagnetism)
磁場にさらされると磁場と反対方向に(きわめて弱く)磁化される性質を反磁性、そのような物質を反磁性体とよぶ。加えた磁界の強さを弱める性質を持ち、反磁性物質が誘発する磁力の極性は、周辺組織の極性と逆になる。反磁性はそもそもすべての物質に備わった性質で、常磁性や強磁性などのような強い磁性がない物質(紙、木、銀、銅など)はすべて反磁性を示す。反磁性体はMRIに特に影響を与えない。
[←先頭へ]diastole (しんぞうかくちょうき:diastole)
心臓周期での、T波の終わりからR波の始まりまでの周期。心室拡充(ventricular filling)ともよばれる。
[←先頭へ]DICOM (DICOM:digital imaging and communication in medicine)
1985年にACR−NEMA(American college of radiology - National electrical manufactures association)標準化委員会で制定された、医用画像ネットワーク転送のための統一規格。最近の画像診断装置はこの規格に対応しているため、DICOM3.0を採用している装置に関しては、異なったメーカーの装置間でも容易に画像のやりとりが可能となると言われている。
[←先頭へ]diffusion (weighted) image (かくさん(きょうちょう)がぞう:diffusion (weighted) image)
通常用いられるSE法のパルス系列では拡散による信号の減衰は無視できるが、大きな傾斜磁場が長時間にわたって印加されると、その間の各磁化ベクトルの移動によって生じる位相のずれが無視できなくなり、拡散が活発な領域ほど低信号として現れる。こうして得られた画像を拡散強調画像とよぶことがある。また、SE法のパルス系列において、傾斜磁場の強さや印加時間を変えることによりディフェージングの効果を付けて得られた複数の画像から、見かけ上の拡散係数を求めて画像化することができ、これを拡散(係数)画像とよぶ。
→拡散テンソル画像
[←先頭へ]diffusion coefficient (かくさんけいすう:diffusion coefficient)
拡散(diffusion)の大きさを表す値。Dを拡散係数、xを拡散によって分子がt時間内に移動する平均距離とすると、X=root D・t となる。生体内においてはperfusionを考慮する必要があり、この場合には見かけの拡散係数は増大する。
[←先頭へ]diffusion weighted imaging (DWI:diffusion weighted imaging)
→拡散(強調)画像、 拡散
[←先頭へ]diffusion/perfusion (かくさん:diffusion/perfusion)
分子同士のランダムな熱運動(ブラウン運動)により物質が溶媒中に広がっていく過程を分子拡散(diffusion)といい、一方 perfusionは毛細血管内血流を意味する。両者は物理現象としては全く異なるものであるが、どちらも分子の微視的運動であり、生体内においては末梢領域の微小動態として同一視できる。
[←先頭へ]digital eddy current canceler (sequence) (DECC, DECCS:digital eddy current canceler (sequence))
オープンマグネットタイプのMR装置に構造上発生する渦電流によるアーチファクトを抑制(0.5%以下に抑制)するテクニック。傾斜磁場を出力した際の波形の乱れをデジタル的に補正する。
[←先頭へ]digital imaging and communication in medicine (DICOM:digital imaging and communication in medicine)
1985年にACR−NEMA(American college of radiology - National electrical manufactures association)標準化委員会で制定された、医用画像ネットワーク転送のための統一規格。現在(1997年)のバージョンは3.0。最近の画像診断装置はこの規格に対応しているため、DICOM3.0を採用している装置に関しては、異なったメーカーの装置間でも容易に画像のやりとりが可能となると言われている。
[←先頭へ]dipole-dipole interaction (そうきょくし−そうきょくしそうごさよう:dipole-dipole interaction)
2つのプロトン、またはプロトン−電子間の磁気相互作用。関連する2個のスピンの距離、角度、相対的な運動に依存し、組織中のT1、T2緩和において重要なメカニズムを構成する。
[←先頭へ]disk (ディスク:disk)
画像データ、ソフトウェアを格納する磁気記録装置。一般には単に「ディスク」というときは、フロッピーディスク、ハードディスクを指すが、MR装置では通常システムディスク(ハードディスク)を意味する。
[←先頭へ]diskdrive (ディスクドライブ:diskdrive)
ディスクを読み書きする装置。
[←先頭へ]display matrix (ひょうじマトリックス:display matrix)
表示画像のピクセル数をXY軸方向の数で表したもの(例:256×256)。
[←先頭へ]distance factor (ディスタンスファクター:distance factor)
[←先頭へ]DIXON法 (DIXON)
→水・脂肪分離画像
[←先頭へ]double echo steady state (DESS:double echo steady state)
FISPとPSIFの信号を組み合わせた技術。
[←先頭へ]DR (DR:dynamic range)
ダイナミックレンジ。
[←先頭へ]DRIVE (DRIVE)
FRFSEの類似機能。(Philips)
→FRFSE
[←先頭へ]DSV (diameter spherical volume)
マグネットの磁場均一性を表す時に使われる単位。中心点と半径(cm)の球体表面上の磁場強度の誤差をppmで示す。この値が小さいほど磁場均一性が高い。(例)50cmDSVで±3.5ppm。
[←先頭へ]dual contrast FSE (デュアルコントラストFSE:dual contrast FSE)
FSE法でエコートレインを前半のエコー群と後半のエコー群の2つに分け、T2強調画像とプロトン密度像を同時に得る方法。バリアブルエコー法。
[←先頭へ]dual slice (imaging) (デュアルスライス(イメージング):dual slice (imaging))
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励起パルスを変化させることにより、同一の撮影時間で2倍のスライスを得る方法。
[←先頭へ]Dual-Echo FE (dual echo field echo)
SINOPと類似。(Toshiba)
→SINOP
[←先頭へ]Dual-Echo SPGR (dual-echo spoiled GRASS)
SINOPと類似。(GE)
→SINOP
[←先頭へ]DWI (DWI:diffusion weighted imaging)
→拡散(強調)画像、 拡散
[←先頭へ]dynamic range (DR:dynamic range)
ダイナミックレンジ。
[←先頭へ]dynamic-range compression (ダイナミックレンジコンプレッション:dynamic-range compression)
投影ディフェージンググラジェントを印加して静止組織の信号を抑制する、PC撮影の画質改善方法。
[←先頭へ]ECG-gated MRI (しんでんずどうきMRI:ECG-gated MRI)
心電図と同期させて、R波の頂点から一定時間後に信号を収集する方法。通常、スピンエコー法により、拡張終期あるいは収縮終期の画像を作成する。心房細動や期外収縮が多発する例では画質が劣化し、信号強度やT2値の誤差も大きくなる。グラジェントエコー法を用いて心臓壁および血流のシネ画像を得ることもできる。
[←先頭へ]echo (エコー:echo)
90°パルスにより励起されたスピンが緩和していく過程で、T2緩和時間と同等かそれ以下の時間内に、180°パルスの印加や、静磁場の磁場勾配の反転によりFIDが消失した後に再び現れるMR信号のこと。前者の場合をスピンエコー、後者の場合をグラジェントエコー(フィールドエコー)とよぶ。
[←先頭へ]echo planar imaging (エコープラナーイメージング:echo planar imaging)
超高速MRIのひとつ。90°パルスのあとx−y平面内の磁化は横緩和により減衰するが、消滅しないうちに位相エンコードのステップにより連続的なグラジエントエコーを発生させ、画像再構成に必要なすべてのデータを集めてしまう方法。位相エンコードをデータ収集の間も連続的に行う方法と、各データ収集の間に行うフリップ法がある。FID信号を用いる方法(FID−EPI、GRE−EPI)では、90°パルスの後エコー信号を収集し、スピンエコーを用いる方法(SE−EPI)では90°−180°パルスの後に生ずるスピンエコー信号を収集する。いずれの場合も信号の継続時間はT2*であり、画像データをT2*の間に収集することが必要で、傾斜磁場の反転を高速に行うための強い傾斜磁場システムが必要と� �る。1回の励起パルスのみで画像を構成するシングルショット(ワンショット)EPIに対し、マルチショットEPIは、何回かのRFパルスによるエコートレインのデータを合わせて1枚の画像を作ることにより、高い空間分解能を保つことができる。1回の90°パルスの後いくつかの180°パルスを印加し、マルチエコーを発生させ、その間に傾斜磁場エコー を発生させて全画像データを集める方法をハイブリッドEPIとよぶ。これはシングルショットのGRASE法(TGSE法)である。EPI法の応用としては、3次元スキャンをEPIによって超高速に行うことや、分子の動きをfreezeできることを用いた拡散の測定(拡散強調画像)などがある。
[←先頭へ]echo planar imaging (EPI:echo planar imaging)
一回の励起パルスで画像再構成のためのすべてのデータを取得する超高速スキャン。
[←先頭へ]echo rephasing (エコーリフェージング:echo rephasing)
180°パルスを印可するか傾斜磁場の切り替えによって、スピンの位相コヒーレンス(位相間における一定の関係)を回復すること。
[←先頭へ]echo space (ESP:echo space)
[←先頭へ]echo space:ESP (エコースペース:echo space:ESP)
FSE法における、1つのTR内の連結したエコーの間隔。ESPはETL(エコートレインレングス)に逆比例する。ESPを長く設定すれば、より長い実効TEの設定が可能になるが、画質の点からは主としてマイナス要因として働くので、多くの場合、設定可能な最短のESPを使用するのが望ましい。
[←先頭へ]echo time (TE:echo time)
エコー時間。励起パルスの中心からエコーのピークまでの時間。1/T2*=1/T2+gΔBo (ΔBoは磁界の不均一、γはジャイロ磁気係数)
[←先頭へ]echo time: TE (エコーじかん:echo time: TE)
90°パルスからスピンエコー信号もしくはグラジェントエコー信号が生じるまでの時間。原理的には、90°パルスから180°パルスもしくは磁場勾配の反転時間の2倍に等しい。
[←先頭へ]echo train length (ETL:echo train length)
[←先頭へ]echo train length (エコートレインレングス:echo train length)
FSE法で、1つのTR内に180°パルスを繰り返し印加して得られるエコー数のこと。FSE法のスキャン時間は、従来のSE法の1/ETLに短縮される。またETLと撮影可能なスライス枚数は相反関係にある。
[←先頭へ]ECVO (elliptical centric view ordering)
従来efgre3dで用いられているCCVO法をより進化させた高速3D撮影用のデータ収集法。高速にk-spaceの低周波成分をyz平面上を楕円状に(elliptical)位相エンコーディングを行いデータを取得するため、長時間撮影でも選択的動脈撮影が可能となる。現状では脂肪抑制との併用ができないため、動かない部位でのサブトラクションが基本となる。(GE)
→swirl sampling、 CENTRA、 paradoxical enhancement artifact
[←先頭へ]eddy current (うずでんりゅう:eddy current)
MR装置は、位置情報や信号収集のために用いられる傾斜磁場のスイッチング時に、傾斜磁場コイルの外側に位置する主磁石などの金属部分のいたるところに複雑な誘起電流を生ずる。これらの電流はそれぞれ独自の磁場を形成し、異なる速度で消失していく。渦電流が形成するこれらの磁場の影響で、傾斜磁場パルスは立ち上がり・立ち下がり部分でタイムラグを生じ、設計通りの傾斜磁場が印加されないことになり、画像の歪みなどの悪影響をもたらす。対策としては、渦電流の影響を相殺するようにあらかじめ傾斜磁場コイルから外側の磁束の漏出を防止するためのシールド型傾斜磁場コイル(SGC)の採用がある。
[←先頭へ]eddy current (かでんりゅう:eddy current)
患者や冷却器の金属ジャケットなど、導体における磁界の変化によって誘発される電流。除去または補正しないと画質劣化の原因になる(「うずでんりゅう」と読むほうが一般的)。
[←先頭へ]eddy current (エディカレント:eddy current)
[←先頭へ]EDR (EDR:extended dynamic range)
拡張ダイナミックレンジ。
→extended DR
[←先頭へ]effective TE (じっこうTE:effective TE)
FSE法において、最も画像コントラストに寄与するエコーに相当するTE。画像コントラストは一般に、k空間の原点近く(低周波数成分)のエコーデータによって支配される。
[←先頭へ]effective TR (じっこうTR:effective TR)
MR心拍ゲーティングにおける繰り返し時間の平均値。特定のスライスロケーションでの連続励起数に対応するR−R間隔の数として測定される(例:RR、2xRR、3xRR)。患者の心拍数は制御できないので、真のTRをコントロールすることはできないが、システムに各心拍でトリガしないように設定し、実効TRを制御することはできる。
[←先頭へ]effective value (じっこうち:effective value)
一般的あるいは平均的な値(実効TR、実効TEなど)。
[←先頭へ]efgre3d (enhanced fast gradient echo 3d)
3D fast SPGRをより高速にする撮影法で、主に造影MRIやdynamic MRIで使用される。3D fast SPGRシーケンスと比較して、よりTRとTEを短縮、息止め可能な時間で付加される脂肪抑制(spec IR)、(見かけ上の)空間分解能を向上させるための補間(ZIP)を使用する。(GE)
→spec IR、 ZIP、 3D TOF SPGR
[←先頭へ]eject (イジェクト:eject)
磁気ディスクなどを装置から取り出すこと。
[←先頭へ]electromagnetic induction (ファラデーのでんじゆうどう:electromagnetic induction)
電気回路(コイル)を含む部分の磁場が変化すると、回路には磁場の変化を打ち消す方向に起電力が発生する。これを電磁誘導という。磁束をφ、誘導起電力をEとするとE=−dφ/dtで表される。NMR信号は、共鳴する原子核磁気モーメントによって受信コイルに誘導された起電力である。
[←先頭へ]emergency call button (エマージェンシーコールボタン:emergency call button)
MR検査中に患者が気分が悪くなったときなどに、オペレータにブザーやアラームでその旨を通知するためのボタン。あらかじめ検査開始前に患者にスイッチを持たせておく必要がある。
[←先頭へ]emergency stop button (きんきゅうシステムていしボタン:emergency stop button)
検査室内の全システムの電源を切断するボタン。磁場や酸素モニタの電源は切断されない。
[←先頭へ]encode change (エンコードチェンジ:encode change)
[←先頭へ]encoding (エンコード:encoding)
静磁場に線形の傾斜磁場を印加すると、核スピンの周波数は傾斜磁場の印加方向に規則的にずれてくる。また、角速度が異なってくるために、傾斜磁場の印加時間に依存して位相がずれていく。したがって、ある選択励起した平面において、直交する2方向に傾斜磁場を印加すれば位置に応じて周波数と位相が規定し得る。この傾斜磁場を用いて位置情報を与えることを、MRIにおいて一般にエンコードするといい、それぞれ周波数エンコード・位相エンコードとよばれている。
[←先頭へ]EPI (EPI:echo planar imaging)
一回の励起パルスで画像再構成のためのすべてのデータを取得する超高速スキャン。
[←先頭へ]EPI-signal tagging with alternating RF (EPISTAR:EPI-signal tagging with alternating RF)
STAR法は血流などの動きを画像化する方法のひとつで、流れの上流部に180°パルスを加えた後に、画像を作ることによりRFパルスを受けたスピンがどこまで流れたかを画像化する。バックグラウンド信号を消すために、90°パルスの位相を変えて印加し画像の加算を行う。180°パルスによる反転とバックグラウンド消去によるS/N(信号雑音比)の向上から微小な血管についての描出能力が優れている。EPI法を用いることにより血管内の血流のみならず脳組織中の血液でもその動きを観測でき、脳機能画像にも用いられることが報告されている。
[←先頭へ]EPISTAR (EPISTAR:EPI-signal tagging with alternating RF)
STAR法は血流などの動きを画像化する方法のひとつで、流れの上流部に180°パルスを加えた後に、画像を作ることによりRFパルスを受けたスピンがどこまで流れたかを画像化する。バックグラウンド信号を消すために、90°パルスの位相を変えて印加し画像の加算を行う。180°パルスによる反転とバックグラウンド消去によるS/N(信号雑音比)の向上から微小な血管についての描出能力が優れている。EPI法を用いることにより血管内の血流のみならず脳組織中の血液でもその動きを観測でき、脳機能画像にも用いられることが報告されている。
→STAR
[←先頭へ]equilibrium magnetization (へいこうじか:equilibrium magnetization)
物体を静磁場に置いてから励起パルスを印加するまでの間に存在する磁気の状態。
[←先頭へ]Ernst's angle (エルンスト角:Ernst's angle)
最適フリップ角。グラジエントエコー法において、MR信号を最大にするためのフリップ角のことをエルンスト角とよぶ。これは組織のT1値と繰り返し時間TRに依存し、 αmax=cos−1[exp(−TR/T1)] で与えられる。ただし、実際の撮影に当たっては組織間及び病変部のT1値に差があるために、画像のコントラストも考慮しながらフリップ角を設定する必要がある。
[←先頭へ]ESP (ESP:echo space)
→エコースペース
[←先頭へ]ethernet (イーサネット:ethernet)
バス構造(並列接続型)のLAN。伝送レートは10Mbps、ノード間の最長距離は2.5km、最大1024局までのノードを接続できる。
[←先頭へ]ethernet address (イーサネットアドレス:ethernet address)
イーサネット接続されているワークステーションに固有のアドレス番号。
[←先頭へ]ETL (ETL:echo train length)
→エコートレインレングス
[←先頭へ]even echo rephasing (ぐうすうエコーリフェージング:even echo rephasing)
多重エコーのSE法(マルチエコーシーケンス)において、定速で移動する核スピンの偶数番目(2,4,6など)のエコー信号は、傾斜磁場によるディフェーズの影響を受けることなく、信号強度が低下しない。これを偶数エコーリフェージングという。
[←先頭へ]examination (イグザム:examination)
患者の検査あたりに割り当てられた番号で、対応するすべてのシリーズとスキャン画像を含む一回分の検査のこと。
[←先頭へ]excitation (れいき:excitation)
均一静磁場中の核スピンに対して、ラーモア方程式で定義される周波数と同一周波数のRF波が照射されると、核スピンはそのエネルギーを吸収し、エネルギーレベルの高い状態へと遷移する。これが磁気共鳴現象における励起であり、その状態を励起状態という。つづいて外部から均一静磁場中の核スピンに対して、ラーモア方程式で定義される周波数と同一周波数のRF波が照射されると、核スピンはそのエネルギーを吸収し、エネルギーレベルの高い状態へと遷移する。これが磁気共鳴現象における励起であり、その状態を励起状態という。つづいて外部からのRF波の印加終了後は緩和の過程を経て、元のエネルギーレベルの低い状態(定常状態)へと戻ってゆく。
[←先頭へ]EXOCIST (EXOCIST)
エクソシスト。呼吸性モーションアーチファクト補正。(GE)
[←先頭へ]explicit prescripsion (すうちにゅうりょくほうしき:explicit prescripsion)
オペレータにより数値入力された画像の設定。
[←先頭へ]extended DR[dynamic range]:EDR (かくちょうダイナミックレンジ:extended DR[dynamic range]:EDR)
通常の16ビットデータの代わりに32ビットデータを使ってS/N比を改善させる方法。通常撮影の2倍のメモリーを必要とするため、枚数が制限されることがある。
→extended dynamic range
[←先頭へ]extended dynamic range (EDR:extended dynamic range)
拡張ダイナミックレンジ。
→extended DR[dynamic range]:EDR
[←先頭へ]external acoustic[auditory] meatus (がいぶちょうしんけいかん(がいじこう):external acoustic[auditory] meatus)
ランドマークのひとつ。CTにおいて外耳孔はロカライズ画像上で容易に確認できるが、MRではサジタルロカライズ画面上に外耳孔は存在しないので、間接的に橋(pons)下端を基準点とすることが多い。
[←先頭へ]extremity coil (ししコイル:extremity coil)
四肢の画像に用いる送受信コイル。
[←先頭へ]f-MRI (f-MRI:functional MRI)
(脳)機能画像、ファンクショナルMRI。
→ファンクショナルMRI
[←先頭へ]FA (FA:flip angle)
フリップ角。
→flip angle
[←先頭へ]FAIR (flow-sensitive alternating inversion recovery)
血流描出目的に開発されたIR系のシーケンス。脳還流の評価が可能との報告もある。
[←先頭へ]FAME (fast-acquisition multiecho)
ファストSE法と類似。(Picker)
→ファストSE法
[←先頭へ]FAST (FAST:Fourier acquired steady state)
GRASSと類似。(PICKER)
→GRASS
[←先頭へ]fast advanced spin echo (fast ASE:fast advanced spin echo)
FSEにおいてETLを最大270まで拡張させ、AFI(asymmetric Fourier image)法を組み合わせた手法。時間短縮率は最大512分の1(VISART)。T2強調のSE画像が秒単位のスキャン時間で得られる。(Toshiba)
[←先頭へ]fast ASE (fast ASE:fast advanced spin echo)
FSEにおいてETLを最大270まで拡張させ、AFI(asymmetric Fourier image)法を組み合わせた手法。時間短縮率は最大512分の1(VISART)。T2強調のSE画像が秒単位のスキャン時間で得られる。(Toshiba)
[←先頭へ]fast field echo (Fast FE:fast field echo)
高速FE(GRE)法。(Philips)
[←先頭へ]fast Fourier transformation (こうそくフーリエへんかんほう:fast Fourier transformation)
離散的フーリエ変換を算出できるアルゴリズムの1つで、計算順序を変えて高速に演算できるようにしたもの。標本数がNのとき、直接計算した場合には加算や乗算の回数がNの2次式で表されるが、高速フーリエ変換ではNlog2N(底が2)に比例した回数ですむ。
[←先頭へ]fast gradient echo (Fast GRE:fast gradient echo)
プリパレーションパルスを印加し、1回の励起パルスで撮像する高速GRE法。
[←先頭へ]fast GRASS (FGR:fast GRASS)
高速GREシーケンス。
[←先頭へ]fast GRE (fast GRE:fast gradient echo)
プリパレーションパルスを印加し、1回の励起パルスで撮像する高速GRE法。
[←先頭へ]fast imaging with steady precession (FISP:fast imaging with steady precession)
SSFPを利用した高速スキャンシーケンス。
[←先頭へ]fast low-angle shot (FLASH:fast low-angle shot)
高速撮像法のひとつで、現在広く使用されているスピンエコー法との違いは、信号の受信にグラジェントエコーが利用されていることで、それによりTRとTEの短縮を可能にしている。また、この撮像法は、スポイラーグラジェントにより横磁化を消失させた縦磁化のみの定常状態に基づいたものである。さらにTRをT2*より十分に長くした場合、使用するフリップ角によりT1への依存度が決定される。
[←先頭へ]fast SPGR (FSPGR:fast SPGR)
ファストSPGR法。一回の励起パルスで撮影可能な高速グラジェントエコー法。コントラスト低下を補うためのプリパレーションパルスが用いられる。(GE)
[←先頭へ]fast spin echo (ファストSE:fast spin echo)
最初の90°パルスの後に180°パルスを繰り返し印加してエコーをたくさん作り、それぞれのエコーで独立した位相エンコードを行う方法。ETL(エコートレイン長)の設定によりスキャン時間が従来のSE法の1/ETLに短縮され、強度のT2強調画像や高分解画像が短時間で得られる。ファストスピンエコー法のスキャン時間は次のように算出される。 スキャン時間=TR×位相エンコード数×NEX/ETL
[←先頭へ]fast spoiled GRASS (fast SPGR:fast spoiled GRASS)
プリパレーションパルスを印加し、1回の励起パルスで撮像する高速SPGR法。
[←先頭へ]fast-acquisition multiecho (FAME:fast-acquisition multiecho)
高速SE法の一手法。(Picker)
[←先頭へ]fat image (しぼうがぞう:fat image)
[←先頭へ]fat SAT (fat SAT)
(周波数選択による)脂肪抑制法。(GE)
→ChemSat、 SPIR
[←先頭へ]fat/water suppression (ファット/ウォーターサプレッション:fat/water suppression)
指定周波数の飽和パルスを印加して、脂肪・水いずれかの信号を抑制する方法。
[←先頭へ]FBI (flesh blood imaging)
3DFASE法を用いた非造影MRA。心電図同期下で収縮期と拡張期の画像を収集後、サブトラクションで血流画像を作成する。大血管など流速の速い血管の描出に適し、短時間で広範囲の撮像を簡便に行えるが、流速に依存した動静脈分離であり、選択的描出の確実性が低いなどの欠点がある。
→SPEED
[←先頭へ]FBSE (FBSE:flip back spin echo)
フリップ角90°以上の励起によるスピンエコー信号を用いた高速スキャン。(Shimadzu)
[←先頭へ]FC (FC:flow compensation)
フローアーチファクト補正。(GE)
→gradient moment nulling
[←先頭へ]FE (FE:frequency encoding)
周波数エンコーディング。
[←先頭へ]FE (FE:field echo)
フィールドエコー法。(Philips, Toshiba)
[←先頭へ]FEDIF (FEDIF:field echo difference)
水と脂肪の信号を逆位相にしたGREシーケンス。(Picker)
[←先頭へ]FEER (FEER:field even echo by reversal)
SSEPを利用した高速スキャンシーケンス。(Picker)
[←先頭へ]ferrite (フェライト:ferrite)
MOFe2O3あるいはMO6Fe2O3 の組成をもつ。Mは2価の金属原子で、亜鉛(Zn)ならZnOFe2O3となり、亜鉛フェライトとよばれる。Mが第一鉄の場合(FeOFe2O3)が磁鉄鉱(magnetite)である。これらフェライトは、2種類の原子核磁気モーメントが反対方向を向き、その大きさに差があるために自発磁化を有し、フェリ磁性体とよばれる。永久磁石の材料としても重要である。フェライトを細かく粒子化するとフェリ磁性を失い、大きな正の磁化率をもった常磁性体(超常磁性体)となる。このようなフェライト粒子はMRIの造影剤として利用されている。
[←先頭へ]ferromagnetic artifact (じせいたいアーチファクト:ferromagnetic artifact)
磁性体物質は局所的に静磁場強度を乱し、周辺プロトンはRF波に対して磁気共鳴を起こさなくなる。このために強い信号欠損域が生じ、辺縁には周波数エンコード方向に線状の高信号域を伴うことが多い。このアーチファクトの強さ及び範囲は、磁性体の大きさよりは磁性の強さに影響される。義歯、金冠、ヘアピン、脳室シャント、各種クリップ、整形外科用インプラント、血管塞栓用コイル、特殊なものとして手術器具の刃こぼれや骨用カッターの細粉などの体内磁性体がこのアーチファクトの発生源となる。
[←先頭へ]ferromagnetism (きょうじせい:ferromagnetism)
強磁性体は磁場と同じ方向に強く磁化され、磁場を取り除いても磁化は残る。これを残留磁化という。このため、強磁性体は磁石として利用される。広義の強磁性を、鉄・ニッケル・コバルト(いずれも金属状態の時)のようなフェロ磁性とフェライトなどのフェリ磁性と区別することがある。
[←先頭へ]FESUM (FESUM:field echo summation)
水と脂肪の信号を同位相にしたGREシーケンス。(Picker)
[←先頭へ]FFE (FFE:fast field echo)
フィールドエコー法。(Philips)
ベンガルトラを見つけることができる場所[←先頭へ]
FFT (FFT:fast Fourier transform)
高速フーリエ変換。
→高速フーリエ変換法
[←先頭へ]FGR (FGR:fast GRASS)
高速GREシーケンス。(GE)
[←先頭へ]FID (FID:free induction decay)
自由誘導減衰。
→自由誘導減衰
[←先頭へ]field echo (フィールドエコー:field echo)
グラジエントエコー法。
[←先頭へ]field echo difference (FEDIF:field echo difference)
水と脂肪の信号を逆位相にしたGREシーケンス。
[←先頭へ]field echo summation (FESUM:field echo summation)
水と脂肪の信号を同位相にしたGREシーケンス。
[←先頭へ]field even echo by reversal (FEER:field even echo by reversal)
SSEPを利用した高速スキャンシーケンス。
[←先頭へ]field of view:FOV (ゆうこうしや:field of view:FOV)
撮像するスライスの大きさ(幅または高さを通常cmで表したもの)で、収集マトリックスとピクセルサイズの積の関数になる。
[←先頭へ]field strengths (じばきょうど:field strengths)
[←先頭へ]FIESTA (FIESTA:Fast Imaging Employing STeadystate Acquisition)
true FISPを参照。(GE)
→true FISP
[←先頭へ]first order phase correction (いちじおーだーいそうほせい:first order phase correction)
フェーズコントラスト画像の位相誤差は、X−Y方向の線形シェーディング(影)として現れる。1次オーダ位相補正では、X−Yシェーディングの勾配を判定して、シェーディングを軽減する。
[←先頭へ]first-order gradient moment nulling (ファーストオーダグラジェントモーメントナリング:first-order gradient moment nulling)
[←先頭へ]first-pass myocardial perfusion (first-pass myocardial perfusion)
虚血性心疾患に対する心筋perfusionの一手法。造影剤の急速静注下で心筋(左室短軸のマルチスライス)の短時間撮影を、呼吸停止下で繰り返し連続で行い、造影剤の心筋への還流画像を得る。心筋虚血病巣診断能が心筋タリウムシンチに匹敵する精度があるという報告もあるが、まだ慎重な意見が多い。
[←先頭へ]FISP (FISP:fast imaging with steady precession)
SSFPを利用した高速スキャンシーケンス。(Siemens)
→true FISP
[←先頭へ]FLAG (FLAG:flow adjusted gradient)
フローアーチファクトの除去。(Philips)
[←先頭へ]FLAIR (FLAIR:fluid attenuated IR)
フレアー法は、IR法における反転時間(TI)をCSFの磁化がゼロ点を通る時間(2000ミリ秒程度)に設定してCSF信号を抑制する撮像法である。TRを長く取る必要があるため(撮影時間が長くなるので)通常のIR法では用いられなかったが、FastSE法を採用したTurbo−FLAIRにより実用化した。繰り返し時間(5000ミリ秒程度)に比べて反転時間が長いが、シーケンスデザインの工夫により十分なマルチスライスが得られるようになった。T2強調像においてCSFと区別しにくい高信号病変や、病変と脳室との境界の判別に有効であるとされている。
[←先頭へ]FLASE (fluid attenuated spin echo)
ファストSE法のエコートレインの直後に180度ぱるすと90度パルスを付加することで、エコートレイン終了時の横磁化を負の縦磁化に転換することで、強制的に磁化の回復を遅らせる方法。水抑制画像と非抑制画像を同時収集可能な"iFLASE"では、得られた画像をサブトラクションすることにより、通常のファストSEと同等のTRで、FLAIRに似た脳脊髄液抑制画像を得ることができる。(Shimadzu)
→iFLASE
[←先頭へ]FLASH (FLASH:fast low-angle shot)
高速撮像法のひとつで、現在広く使用されているスピンエコー法との違いは、信号の受信にグラジェントエコーが利用されていることで、それによりTRとTEの短縮を可能にしている。また、この撮像法は、スポイラーグラジェントにより横磁化を消失させた縦磁化のみの定常状態に基づいたものである。さらにTRをT2*より十分に長くした場合、使用するフリップ角によりT1への依存度が決定される。
→SPGR、 radiofrequency spoiled FAST、 SPGR、 T1-FFE
[←先頭へ]flexible coil (フレキシブルコイル:flexible coil)
患者の検査部位、体型に応じて変形可能なサーフェイスコイル。
[←先頭へ]flip angle (フリップアングル、フリップ:flip angle)
均一静磁場中の核磁化ベクトルがRFパルスの印加によって静磁場の方向(z軸のプラス方向)から倒れた角度。RFパルスの振幅および印加時間に比例して変化する。高速撮像法においては、90°以下の励起パルスが使用される。
→FA
[←先頭へ]flip back spin echo (FBSE:flip back spin echo)
フリップ角90°以上の励起によるスピンエコー信号を用いた高速スキャン。
[←先頭へ]flow (フロー:flow)
流体が単位時間当たりに移動する容積(cm3/sec)。
[←先頭へ]flow adjusted gradient (FLAG:flow adjusted gradient)
フローアーチファクトの除去。
[←先頭へ]flow analysis (フローかいせき:flow analysis)
シネPCと2DPCを対象としたフロー再構成の1つで、スラブをディフェーズさせる傾斜磁場および位相補正を制御する。フロー解析では、ディフェーズ用傾斜磁場と位相補正の両方がオフになる。
[←先頭へ]flow and respiratory artifact obliteration with directed orthogonalpulse (FRADO:flow and respiratory artifact obliteration with directed orthogonalpulse)
血流アーチファクト抑制。プリサチュレーションの一手法。
[←先頭へ]flow compensation (フローコンペンセーション:flow compensation)
フローアーチファクトを最小限に抑える画質改善方法で、リフォーカスグラジェントパルスを使って位相のコヒーレントを回復する。ファーストオーダグラジェントモーメントナリング(first-order gradient moment nulling)ともよばれる。
→GMN
[←先頭へ]flow encode gradient (けつりゅうエンコードじばこうばい:flow encode gradient)
位相コントラストMRAを行う際に、静止した組織のスピンを0にして血流の信号のみを得るために使用する磁場勾配のこと。一回の撮影で上下・左右・前後のうち一方向の血流成分が描出される。
[←先頭へ]flow encoding (フローエンコーディング:flow encoding)
血流のような組織内の動きを測定、または表示するMR技法。
[←先頭へ]flow image set (フローイメージセット:flow image set)
PC撮影で作成される画像のタイプ。フロー画像には、マグニチュードを強調した位相画像と、そうでない位相画像がある。マグニチュードを強調する場合は、ノイズを抑制する重積マグニチュードマスクをかけた位相画像になる。また、流速エンコーディングに位相補正とスケーリング(サイズ調整)を適用することもできる。
[←先頭へ]flow patterns (フローパターン:flow patterns)
脈管系における血液の流れ方。MRAでは層流、逆流、反転、らせん、低速、剥離などのパターンが観察される。
[←先頭へ]flow ROI (フローROI:flow ROI)
フロー画像のフロー部分を囲んだ領域。
[←先頭へ]flow separation (フローセパレーション:flow separation)
フローの流れの中心が組織の壁から分離し、外壁近くに低速または逆向きの流れを生じること。境界層剥離ともいう。
[←先頭へ]flow void (フローボイド:flow void)
たとえばスピンエコー法の場合、90°パルスと180°パルスを経験したスピンのみがエコー信号の生成に寄与することができる。しかし、流体では90°パルスを経験した後にスライス外に出て180°パルスを経験できないスピンや、180°パルス印加後にスライス外に出てしまい信号収集に寄与しないスピンが存在するため、流体の信号強度が低下する。
[←先頭へ]flow-related enhancement (フローリレートエンハンス:flow-related enhancement)
TRが、液体の縦緩和が十分起こるには短い場合、前回の90°パルスの後に流入した流体のスピンの縦磁化が、前回の90°パルスを受けたスライス内に残存している流体の縦磁化より有意に大きく、スライス内の流体全体の縦磁化としては、スライス内の静体の縦磁化より大きくなる。したがってスライス内の流体から得られる信号は、静体のそれより強くなる。
[←先頭へ]fluid attenuated IR (FLAIR:fluid attenuated IR)
フレアー法は、IR法における反転時間(TI)をCSFの磁化がゼロ点を通る時間(2000ミリ秒程度)に設定してCSF信号を抑制する撮像法である。TRを長く取る必要があるため(撮影時間が長くなるので)通常のIR法では用いられなかったが、FastSE法を採用したTurbo−FLAIRにより実用化した。繰り返し時間(5000ミリ秒程度)に比べて反転時間が長いが、シーケンスデザインの工夫により十分なマルチスライスが得られるようになった。T2強調像においてCSFと区別しにくい高信号病変や、病変と脳室との境界の判別に有効であるとされている。
[←先頭へ]Fourier acquired steady state (FAST:Fourier acquired steady state)
[←先頭へ]Fourier transformaton: FT (フーリエへんかんほう:Fourier transformaton: FT)
MR信号を、多数の異なった周波数、位相、振幅の正弦曲線に分解する数学的手法。
[←先頭へ]FOV (FOV:field of view)
撮影視野。
→有効視野
[←先頭へ]FOV center (FOVセンタ:FOV center)
画像の中心。MRにおいては、FOVセンタがマグネットの中心にくることが望ましい。
[←先頭へ]FOVz (FOVz)
slabと同義。
→slab
[←先頭へ]FP (FP:free precession)
自由歳差運動。
[←先頭へ]FP switch (FP switch:frequency-phase switch)
周波数−位相エンコード方向の交換。
→SWAP
[←先頭へ]fractional echo (フラクショナルエコー:fractional echo)
読み出しグラジェントGxの印加時間を短くし、エコー時間を短縮する方法。リフェーズしたデータの一部しか読み出されないので、SN比は低下するが、磁化率の違いやフローによるアーチファクトが低減し、T1が強調され、シングルエコースキャンのスライス数が多くなる。
[←先頭へ]fractional NEX (フラクショナルNEX:fractional NEX)
スキャン時間の短縮目的で、位相エンコードの約半分、またはちょうど4分の3だけを使用してスキャンする機能。位相エンコードステップ数をN倍にしたとき、S/Nはroot・N倍になるため、ある程度の画質を保つためには4分の3の設定が望ましい(87%のS/N)。
[←先頭へ]FRADO (FRADO:flow and respiratory artifact obliteration with directed orthogonalpulse)
血流アーチファクト抑制。プリサチュレーションの一手法。(Siemens)
[←先頭へ]free induction decay (じゆうゆうどうげんすい:free induction decay)
外部静磁場方向(z方向)を向いている磁化ベクトルを90°パルスによりx−y平面上へ倒したあと、この磁化ベクトルのx−y平面上への投影成分(横磁化)が受信コイルに誘起するMR信号を測定すると、急速に減衰していく。これが自由運動減衰である。このような急激な減衰は外部静磁場の不均一、各核スピンの微視的な磁場環境の違いにより各核スピンの位相がずれるために起こると考えられている。この減衰の時定数はT2*とよばれ、スピンエコー法によるT2と区別される。
[←先頭へ]free precession (FP:free precession)
自由歳差運動。
[←先頭へ]free precession:FP (じゆうさいさうんどう:free precession:FP)
[←先頭へ]free water (じどうほぞん:free water)
生体組織中の水は、まず高分子の影響を受けていない自由水と、高分子の影響を受けている水和水(結合水)に分類される。さらに、水和水は高分子と結合している結合水と、それ以外の構造水に分けることができる。これらの中で、生体組織の緩和時間に大きく影響するのは自由水である(純粋の緩和時間が他の有機物に比べてかなり長いためと考えられている)。緩和の速度は、溶液中において対象原子核を持つ分子の運動状態に強く影響される。自由水の場合は活発に分子運動しており、緩和の速度は緩やかであるが、結合水は周囲の高分子の影響で運動が制限され、緩和は促進される。生体内において、水分子は上述の状態を極めて高い頻度で交換しあっており、観測される組織の緩和時間は自由水と結合水の存在比に強く依存し� ��いる。
[←先頭へ]frequency coordinate axis (しゅうはすうざひょうじく:frequency coordinate axis)
周波数方向に傾斜磁場をかけたときのスキャン方向。
[←先頭へ]frequency encoding (しゅうはすうエンコード:frequency encoding)
2次元MR画像はスライス面内の核スピンのMR信号で構成されるが、各核スピンの位置や信号強度の情報は、エコー信号が生じる時点で、スライス面内の一軸(X軸とする)に沿って磁場勾配Gxを印加しながら信号データを取得することで得られる(信号の読み出し)。Gxを印加すると、これに平行なスピンはその位置に応じたラーモア周波数を有し、撮像視野の一辺がLであれば撮像視野内の核スピンはγ・Gx・Lの周波数帯域内に存在することになる。これらの周波数成分を含むMR信号をフーリエ変換すれば、x軸方向の位置に応じた信号情報を得られる。これが周波数エンコーディングである。通常は画像の長軸に対応する。
[←先頭へ]frequency-phase switch (FP switch:frequency-phase switch)
周波数−位相エンコード方向の交換。
→Axis Swap
[←先頭へ]FRFSE (ファストリカバリFSE:fast recovery fast spin echo)
通常のFSE法のacquisition後に残留横磁化成分を強制的に縦磁化に戻し(FRパルスの付加)、短いTRによる飽和効果を抑制する方法。T2コントラストを保持したままTRを短縮、同一TRでT2コントラストを上昇、T2シネ撮影の高速化などの利点がある。頭部T2強調や腰椎T2強調のルーチン検査として普及しつつあるが、FRパルスを印可するため最大スライス数が制限される、motionやflowの影響を受けやすい部位(頸椎など)にはあまり向いていない。(GE)
→SSFRFSE、 T2 plus、 DRIVE
[←先頭へ]FSE (FSE:fast spin echo)
→ファストSE法
[←先頭へ]FSPGR (FSPGR:fast SPGR)
ファストSPGR法。極端に短いTRで撮影が可能。コントラスト低下を補うためのプリパレーションパルスが用いられる。
[←先頭へ]FT (FT:Fourier transform)
フーリエ変換。
→フーリエ変換法、 2Dフーリエ変換法、 3Dフーリエ変換法
[←先頭へ]functional image (のうきのうがぞう:functional image)
外部からの刺激やタスクによって脳の特定部位が賦活される様子を画像化しようとする試み。脳の賦活領域において、血液中の酸素濃度の変化が局所磁場の乱れを生じ、信号強度の大きさの違いに反映されることからBOLD(blood oxygenation level dependent)コントラスト法ともよばれる。これは脳の賦活による血液量の増加と脱酸素(デオキシ化)とのアンバランスによって起こると説明されている。脳血流量の増加による血管の信号の増強との明確な区別を行い、賦活領域を特定することが課題となっている。
→functional MRI
[←先頭へ]functional MRI (ファンクショナルMRI:functional MRI)
脳機能画像、functional imageを参照。
→脳機能画像、 functional image
[←先頭へ]G (G:gauss)
ガウス(磁場の単位で、1G=0.0001T)。
[←先頭へ]gadolinium diethylenetriamine pentaacetic acid (Gd-DTPA:gadolinium diethylenetriamine pentaacetic acid)
ガドリニウム(Gd)とジエチレントリアミン5酢酸(DTPA)のキレート化合物で、生体内での安定性が高い。尿路血管用ヨード造影剤と同様に、静注後速やかに細胞外に分布し、腎から排泄される。常磁性体イオンであるGd3+の緩和時間短縮作用によって、T1およびT2が短縮するが、臨床使用ではT1短縮効果を利用している。高濃度ではT2短縮効果が強く現れ、造影剤が濃縮される尿路系ではしばしばその現象がみられる。
→MRI contrast media、 MRI造影剤
[←先頭へ]gated image (どうきイメージ:gated image)
時相の指標となる外部信号に連動させて画像データの収集を行い、それをもとに作成した特定の時相ごとの画像。心電図同期法や呼吸同期法などがよく用いられる。
[←先頭へ]gating (ゲーティング:gating)
心電図や光電気パルスセンサを使い、画像データの収集をトリガして、動きによるアーチファクトを最小限にする技法。データ収集を生体の動きと同期させる。
[←先頭へ]gauss (ガウス:gauss)
磁場強度の測定に使われる旧単位で、現在はテスラ(T)が用いられる(1T=10000G)。地球の磁場はほぼ0.3G。
[←先頭へ]Gd-DTPA (Gd-DTPA:gadolinium diethylenetriamine pentaacetic acid)
ガドリニウム(Gd)とジエチレントリアミン5酢酸(DTPA)のキレート化合物で、生体内での安定性が高い。尿路血管用ヨード造影剤と同様に、静注後速やかに細胞外に分布し、腎から排泄される。常磁性体イオンであるGd3+の緩和時間短縮作用によって、T1およびT2が短縮するが、臨床使用ではT1短縮効果を利用している。高濃度ではT2短縮効果が強く現れ、造影剤が濃縮される尿路系ではしばしばその現象がみられる。
[←先頭へ]GFE (GFE:gradient field echo)
フィールドエコー法。(Hitachi)
[←先頭へ]ghost (artifact) (ゴースト(アーチファクト):ghost (artifact))
動脈血やCSFの拍動、心拍動、呼吸運動などの周期的な動きによって、位相エンコード方向に多数現れるアーチファクト(モーションアーチファクトの1種)。
[←先頭へ]Gibbs artifact (ギブズアーチファクト:Gibbs artifact)
→トランケーションアーチファクト
[←先頭へ]GMN (GMN:gradient motion nulling)
→gradient moment nulling、 flow compensation
[←先頭へ]GMR (GMR:gradient motion rephasing)
フローアーチファクトの抑制。
[←先頭へ]gradient and spin echo (GRASE:gradient and spin echo)
ファストSEとEPIの中間的性質をもつ撮影法。
[←先頭へ]gradient and spin echo (GRSE:gradient and spin echo)
(Shimadzu)
[←先頭へ]gradient echo (グラジエントエコー:gradient echo)
スピンの磁化を観測するための一方法。スピンエコー法における180°パルスに変えて、磁場勾配を反転(傾斜磁場反転)させることによりエコー信号を発生させる。TR、TEの短縮が可能となり、高速スキャンや3Dボリュームスキャンに応用されている。しかし、180°パルスを用いないので外部静磁場の不均一性の影響を受けやすく、スピンエコー法よりも画質が劣化する。エコー信号収集後に残存横磁化成分を強制的に消滅させるためにスポイラーパルスを付加するタイプ(FLASH、SPGRなど)と完全なSSEP状態を意図したタイプ(FISP、GRASSなど)に分けることができる。TR、TE、フリップ角の調整で画像のコントラストを変化させる。
[←先頭へ]gradient field echo (GFE:gradient field echo)
フィールドエコー法。(Hitachi)
[←先頭へ]gradient magnetic field (けいしゃじば:gradient magnetic field)
磁場勾配、勾配磁場ともいう。MRIにおいてMR信号の画像化のためには、均一の静磁場に対して、ある方向に関して小さく(線形に)変化する磁場を重ね合わせて磁場強度に勾配をかけて、MR信号に位置の情報を付加している。このとき用いる磁場を(線形)傾斜磁場という。この強さによりスライス厚・FOVの大きさなどが決定される。実際は、パルス状に傾斜磁場が印加され、その波形の精度や励起される渦電流が画質に影響する。スライスの選択・位相エンコード・信号の読み出しに用いる傾斜磁場をそれぞれ、スライス選択磁場勾配・位相エンコード磁場勾配・読み出し磁場勾配とよぶことがある。単位は、単位長さあたりの磁場強度の変化量(mT/m)である。
[←先頭へ]gradient magnetic field coil (けいしゃじばコイル:gradient magnetic field coil)
傾斜磁場を発生するためのコイル。主磁石の内側にx・y・zの3方向に対応する3対のコイルを配置し、パルス状の線形傾斜磁場を作っている。
[←先頭へ]gradient moment (グラジエントモーメント:gradient moment)
MRアンギオでは、定速スピンの位相に対するグラジエントの効果を第1モーメント、加速スピンに対する効果を第2モーメント、ジャーク(加速変化)を呈するスピンに対する効果を第3モーメントと呼ぶ。
[←先頭へ]gradient moment nulling (グラジエントモーメントナリング:gradient moment nulling)
流速、加速、その他の運動によって生じる位相ずれを修正するためにグラジエントを印加すること。第1水準グラジエントナリングは、フローコンペンセーションと同じ。
→GMN、 FC
[←先頭へ]gradient motion rephasing (GMR:gradient motion rephasing)
フローアーチファクトの抑制。
[←先頭へ]gradient recalled acquisition in the steady state (GRASS:gradient recalled acquisition in the steady state)
SSFPを利用した高速スキャンシーケンス。MRIの高速撮像法の一種でスピンエコー法で使用する180°パルスの代わりに磁場勾配を反転させてエコー信号を得る。TR、TE、フリップ角を変えることにより画像のコントラストを変えることができる。利点として、短時間で撮影が可能なほか、血流の評価、腹など動きの多い部位での息止め撮影、MRアンギオグラフィー、3D撮影などへの応用が可能である。
[←先頭へ]gradient-recalled echo:GRECHO (グラジェントリコールドエコー:gradient-recalled echo:GRECHO)
[←先頭へ]gradient-refocused echo (グラジエントリフォーカスエコー:gradient-refocused echo)
グラジエントエコー法において、スピンの位相をディフェーズ、リフェーズするために用いられるグラジエントパルスのこと。RFパルスの代わりに使用されるエコー。
[←先頭へ]graphic prescription (ずしきせってい:graphic prescription)
ロカライザイメージ上でカーソルを用いてスライス位置を描く方法。
[←先頭へ]GRASE (GRASE:gradient and spin echo)
ファストSEとEPIの中間的性質をもつ撮影法。
→GRSE
[←先頭へ]GRASS (GRASS:gradient recalled acquisition in the steady state)
SSFPを利用した高速スキャンシーケンス。MRIの高速撮像法の一種でスピンエコー法で使用する180°パルスの代わりに磁場勾配を反転させてエコー信号を得る。TR、TE、フリップ角を変えることにより画像のコントラストを変えることができる。利点として、短時間で撮影が可能なほか、血流の評価、腹など動きの多い部位での息止め撮影、MRアンギオグラフィー、3D撮影などへの応用が可能である。
→FAST
[←先頭へ]gray scale (グレイスケール:gray scale)
白黒階調のこと。
[←先頭へ]GRE (GRE:gradient echo)
→グラジエントエコー(法)
[←先頭へ]GRSE (GRSE:gradient and spin echo)
(shimadzu)
→GRASE
[←先頭へ]Gx, Gy, Gz (Gx, Gy, Gz:symbol for gradient magnetic field)
傾斜磁場の軸を表す記号。下添字は、グラジェントの空間的方向を示す。
[←先頭へ]gyromagnetic ratio (じきかいてんひ:gyromagnetic ratio)
粒子の持つ磁気モーメントの大きさの角運動量の大きさに対する比。ラーモア方程式ω=γ・B のγを磁気回転比とよび、核種固有の定数である。プロトンの磁気回転比はγ=42.5759MHz/T である。
[←先頭へ]half Fourier imaging (HFI:half Fourier imaging)
ハーフフーリエイメージング。k空間の一部のみのデータを採取して、残りは位相共役対称によって埋める方法。
→フラクショナルNEX
[←先頭へ]half Fourier single-shot Turbo spin echo (HASTE:half Fourier single-shot Turbo spin echo)
ヘイスト法は、ターボSE法にハーフフーリエ法を組み合わせることでT2強調像をシングルショットで撮像することができる方法である。256×256マトリックスのT2画像を数百ミリ秒のスキャン時間で撮像できる。EPI固有の磁化率アーチファクトや化学シフトアーチファクトが問題にならないという利点がある。単位時間当たりのRFパルスが大きくなるためSAR値が大きくなる。
[←先頭へ]hardware (ハードウェア:hardware)
MRシステムを構成する機械部分のことで、ソフトウェアに対比した用語。
[←先頭へ]HASTE (HASTE:half Fourier single-shot Turbo spin echo)
ヘイスト法は、ターボSE法にハーフフーリエ法を組み合わせることでT2強調像をシングルショットで撮像することができる方法である。256×256マトリックスのT2画像を数百ミリ秒のスキャン時間で撮像できる。EPI固有の磁化率アーチファクトや化学シフトアーチファクトが問題にならないという利点がある。単位時間当たりのRFパルスが大きくなるためSAR値が大きくなる。
→SSTSE、 SSFSE
[←先頭へ]helium (ヘリウム:helium)
原子番号2の希ガス元素。ほとんどの超電導装置は、マグネットを極低温に保持するための冷却用寒剤として液体ヘリウムを使用する。
[←先頭へ]Helmholtz type coil (ヘルムホルツがたコイル:Helmholtz type coil)
対向する2個の表面コイルによって構成されるMRI用受信コイル。一般の表面コイルと異なり、コイルからの距離が少ない均一な画像を得ることができる。関節などの撮像に用いられる。
[←先頭へ]help switch (ヘルプスイッチ:help switch)
スキャン中に、患者が気分が悪くなったり、助けを必要とするときに使うスイッチ。あらかじめ患者にスイッチを持たせておく必要があり、スイッチを押すとコントロールルームのアラームやブザーが鳴るため、オペレータに異変を知らせることができる。
[←先頭へ]Hermite symmetry (エルミートシンメトリー:Hermite symmetry)
位相共役対称。k空間の1側のデータ値は鏡面対象(点対称)の位置のデータ値から計算できる、という理論。ハーフフーリエイメージング(HFI)で用いられる。
[←先頭へ]Hertz (Hz:Hertz)
周波数の単位(サイクル/秒)。
[←先頭へ]heteronuclear coupling (いかくしゅカップリング:heteronuclear coupling)
プロトンとのスピン交換による緩和。13C、19Fなどにみられる。
[←先頭へ]HFI (HFI:half Fourier imaging)
ハーフフーリエイメージング。k空間の一部のみのデータを採取して、残りは位相共役対称によって埋める方法。
→フラクショナルNEX
[←先頭へ]high intensity area (こうしんごういき:high intensity area)
MRI上で他よりも白く見える部分。高信号域では通常、T2時間が長いか、またはT1時間が短い。T2時間が長いものとしては自由水があり、T1時間の短いものとしては脂肪や、ある時期の出血などがある。
[←先頭へ]high intensity reduction (HIRE:high intensity reduction)
T2強調像とヘビーT2強調像をサブトラクションする手法。
[←先頭へ]HIRE (HIRE:high intensity reduction)
T2強調像とヘビーT2強調像をサブトラクションする手法。
[←先頭へ]homogeneity (きんいつせい:homogeneity)
[←先頭へ]homogeneity of static magnetic field (せいじばきんいつせい:homogeneity of static magnetic field)
静磁場強度の空間的な均一の程度。一般には、一定容積内(直径20cm球体など)の静磁場強度の最大値と最小値の差、もしくは標準偏差値を基準磁場強度で割ってppm単位で表す(ppm on 20cm DSV:半径20cmの球体内)。均一度が低いと共鳴周波数に幅ができ、分解能が低下したり、画像に歪みを生じる原因となる。特に、GRE法の場合は撮像領域内の広い範囲にわたって高い均一性が求められる。主マグネットのタイプ別に静磁場均一性をみると、超電導磁石が最も優れており数ppm以下、永久磁石と常電導磁石は数10ppm程度である。
[←先頭へ]hybrid echo planer imaging (hybrid EPI:hybrid echo planer imaging)
[←先頭へ]hybrid EPI (hybrid EPI:hybrid echo planer imaging)
→GRASE
[←先頭へ]hybrid shield (ハイブリッドシールド:hybrid shield)
磁気シールドの一方式。セルフシールドとアクティブシールドを併用したもので、小型で軽量、高いシールド効果を有する。
[←先頭へ]hybrid shield EPI (ハイブリッドEPI:hybrid shield EPI)
[←先頭へ]hyper auto active shimming (ハイパーAAS:hyper auto active shimming)
人体挿入時の静磁場の乱れを自動補正する機能。アクティブシムの1種。
[←先頭へ]Hz (Hz:Hertz)
周波数の単位(サイクル/秒)。
[←先頭へ]IC (IC:iliac crest)
腸骨稜(解剖学的基準線、ランドマーク)
→インディペンデントコンソール
[←先頭へ]IC (IC:independent console)
→インディペンデントコンソール
[←先頭へ]identify (アイデンティファイ:identify)
オペレータコンソール上の操作で、数値や指定するレベル値を点滅させるもの。選択したピクセル値を白色に変えて、特定濃度の部分をハイライトする。
[←先頭へ]iDrive (iDrive)
高速GRE法を用いたMR透視撮影。test injectionや造影剤の動態観察、動きを有する部位への位置決めに応用される。"i"はinteractiveの意。(GE)
→realtime interactive imaging interactive scan、 interactive scan、 visual prep、 VP
[←先頭へ]iFLASE (interactive FLASE)
(Shimadzu)
→FLASE
[←先頭へ]iliac crest (IC:iliac crest)
腸骨稜(解剖学的基準線、ランドマーク)
[←先頭へ]image area (イメージエリア:image area)
画像を表示するのに使うスクリーン領域。
[←先頭へ]image mat (イメージマット:image mat)
画像上の不要な情報を消去する表示機能のひとつ。
[←先頭へ]image processor (IP:image processor)
画像プロセッサ(画像処理用の高速演算装置)。デジタル画像データからビデオ信号を生成するサブシステム。
[←先頭へ]image reconstrustion (がぞうさいこうせい:image reconstrustion)
MRやCTのローデータを2次元画像に変換すること。
[←先頭へ]image scroll (イメージスクロール:image scroll)
1枚の画像データ中の一部または全部を移動させる表示機能。
[←先頭へ]imaginary image (かぞうがぞう:imaginary image)
[←先頭へ]imaginary images (きょぞう(かそうがぞう):imaginary images)
レシーバまたはデモジュレータ(復調期)の基準信号より90°位相をずらしたフーリエ成分から生成される画像。
[←先頭へ]in-phase imaging (in-phaseがぞう:in-phase imaging)
脂肪と水を構成するプロトンには共鳴周波数にわずかなずれ(ケミカルシフト)があり、MRIではこのずれを利用して脂肪沈着部と非沈着部の識別が可能で、その画像を化学シフトイメージングとよぶ。脂肪と水の共鳴周波数の違いは脂肪と水のプロトンの位相のずれとして反映され、両者が揃っている状態の画像をin-phase画像、ずれている状態の画像をout-of-phase画像とよぶ。
[←先頭へ]in-phase画像 (in-phaseがぞう:in-phase imaging)
脂肪と水を構成するプロトンには共鳴周波数にわずかなずれ(ケミカルシフト)があり、MRIではこのずれを利用して脂肪沈着部と非沈着部の識別が可能で、その画像を化学シフトイメージングとよぶ。脂肪と水の共鳴周波数の違いは脂肪と水のプロトンの位相のずれとして反映され、両者が揃っている状態の画像をin-phase画像、ずれている状態の画像をout-of-phase画像とよぶ。
→out-of-phase画像
[←先頭へ]inclined slab for contrast enhancement (ISCE:inclined slab for contrast enhancement)
(Toshiba)
→ランプパルス
[←先頭へ]independent console (インディペンデントコンソール:independent console)
スキャンを除くすべての機能が実行できる独立型コンソール。通常は、オペレータコンソールから少し離れた場所に設置される。
[←先頭へ]inflow effect (インフローこうか:inflow effect)
→インフロー効果
[←先頭へ]inflow MRA (インフローMRA:inflow MRA)
インフロー効果を利用したMRA(TOF−MRA)。
→time-of-flight method: TOF、 time-of-flight angiography:TOF angiography、 time of flight
[←先頭へ]inhomogeneity (インホモジェニティ:inhomogeneity)
静磁場の不均一性。
[←先頭へ]Insite (インサイト:Insite)
画像診断装置とカストマーサポートセンターをモデムと電話回線で直接接続し、故障部位を診断することもできる、オンラインサポートシステム。(GE)
[←先頭へ]integrated pulse generator (IPG:integrated pulse generator)
内蔵型パルス発生器。RFアンプなどのシステム機能を制御する。
[←先頭へ]interactive scan (interactive scan)
iDriveと類似。(Siemens)
→iDrive
[←先頭へ]intercom (インターコム:intercom)
MR検査中に患者とオペレータが交信できるインターホン。
[←先頭へ]interleaving (インターリービング:interleaving)
最初のデータ収集中に1枚おきのスライスからデータを収集し、次に残りを収集するスキャン方式。クロストークアーチファクトを最小限に抑えるが、スキャン時間が2倍になる。マルチショットEPIでは、この方法によってk−スペースを充填させる(ESP(実効エコー間隔)を短縮する)。
[←先頭へ]internet address (インターネットアドレス:internet address)
コンピュータネットワークにおいて、特定の1ステーションを区別し、相互通信を可能にする12ビットの番号。IP(internet protocol)アドレスともいう。
[←先頭へ]internet protocol address (IPアドレス:internet protocol address)
[←先頭へ]interpulse time (インターパルスタイム:interpulse time)
パルスシーケンス印加時の連続するRFパルス間の時間。IR法特にで重要なのは、反転時間(TI)と繰り返し時間(TR)である。スピンエコー法において、最初の90°パルスから次の180°パルスを照射するまでの時間は、ほぼエコータイム(TE)の半分になる。
[←先頭へ]intersequence decay (インターシーケンスディケイ:intersequence decay)
心拍サイクルの各画像の時間間隔。
[←先頭へ]interval time (インターバルタイム:interval time)
心拍サイクルの各画像の間の時間。
[←先頭へ]Interventional MRI (Interventional MRI)
オープン型MR装置を利用して、リアルタイムまたはそれに準ずる撮影下での手術。椎間板ヘルニアのレーザー治療が代表的。
[←先頭へ]intravoxel coherent motion, intravoxel incoherent motion (IVCM, IVIM:intravoxel coherent motion, intravoxel incoherent motion)
生体内における水分子の微少な運動の総称。
[←先頭へ]intravoxel spin-phase dispersion (ボクセルないスピンいそうぶんさん:intravoxel spin-phase dispersion)
フロー流速に大きなばらつきがあったり、加速などの高位運動が存在する場合、もしくは磁場の均一性に小さな変動がある場合に、位相コヒーレントが失われ、信号強度が損失すること。
[←先頭へ]inverse video (はんてんひょうじ:inverse video)
表示画像の白と黒を反転させること。いわゆるネガポジ反転。MRAやSASで使われる。
[←先頭へ]inversion recovery (IR:inversion recovery)
反転回復法。磁化を反転させて、スピンがもとの状態に戻るまでの回復速度を測定するパルスシーケンスで、回復速度はTIによって左右される。
[←先頭へ]inversion recovery with turbo spin echo (IR-TSE:inversion recovery with turbo spin echo)
ファストSE法とIR法を組み合わせた手法。(Philips)
[←先頭へ]inversion recovery: IR (はんてんかいふくほう:inversion recovery: IR)
MRIにおけるパルス系列のひとつ。90°パルスの印加の前に、まず180°パルスを印加することにより、z軸方向の縦磁化成分を反転させておく。縦緩和により縦磁化が回復してくる過程で90°パルスを印加して、FID信号もしくはスピンエコー法によるエコー信号を測定する。反転状態からの回復の速度は、T1にのみ依存するので、T1強調度の強い画像を得ることができ、180°パルスから90°パルスまでの時間(反転時間)の調節によりT1強調度を変えることができる。
[←先頭へ]inversion recovery:IR (インバージョンリカバリ:inversion recovery:IR)
[←先頭へ]inversion time (TI:inversion time)
反転時間。IR法で180°パルスから90°パルスまでの時間。
[←先頭へ]inversion time (はんてんじかん:inversion time)
反転回復法(IR法)のパルス系列において、はじめの180°パルスから、次に印加される90°パルスまでの時間間隔。
[←先頭へ]inversion time:IT (インバージョンタイム:inversion time:IT)
[←先頭へ]IP (IP:image processor)
画像プロセッサ(画像処理用の高速演算装置)。デジタル画像データからビデオ信号を生成するサブシステム。
[←先頭へ]IPA (integrated panoramic array)
高感度CP型アレイコイルを多数組み合わせて、広範囲を一度に撮像する機能。
[←先頭へ]IPG (IPG:integrated pulse generator)
内蔵型パルス発生器。RFアンプなどのシステム機能を制御する。
[←先頭へ]IPP (integrated panoramic position)
テーブル移動で広範囲を撮像する機能。体部〜下肢のMRAや上下腹部などに利用できる。
[←先頭へ]IPアドレス (IPアドレス:internet protocol address)
→インターネットアドレス
[←先頭へ]IR (IR:inversion recovery)
反転回復法。磁化を反転させて、スピンがもとの状態に戻るまでの回復速度を測定するパルスシーケンスで、回復速度はTIによって左右される。
[←先頭へ]IR preparation (IRプリパレーション:IR preparation)
180°のRFプリパレーションパルスを印加して組織をあらかじめ磁化し、T1強調を高める方法。(GE)
[←先頭へ]IR-TSE (IR-TSE:inversion recovery with turbo spin echo)
ファストSE法とIR法を組み合わせた手法。(Philips)
[←先頭へ]IRプリパレーション (IRプリパレーション:IR preparation)
180°のRFプリパレーションパルスを印加して組織をあらかじめ磁化し、T1強調を高める方法。(GE)
[←先頭へ]ISCE (ISCE:inclined slab for contrast enhancement)
TONEと類似。(Toshiba)
→ランプパルス、 TONE
[←先頭へ]isocenter (アイソセンタ:isocenter)
3軸の傾斜磁場が交差する位置。
[←先頭へ]isochromats (アイソクロマット:isochromats)
任意の時点で位相と周波数が同じになるスピン。同重体ともいう。
[←先頭へ]isometric contraction (アイソメトリックコントラクション:isometric contraction)
心臓が収縮の準備をするが、体積は変わらない状態のR波直後の時間。
[←先頭へ]IVCM, IVIM (IVCM, IVIM:intravoxel coherent motion,intravoxel incoherent motion)
生体内における水分子の微少な運動の総称。
[←先頭へ]J-coupling, scalar coupling (J-カップリング:J-coupling, scalar coupling)
スカラーカップリング。1つの分子内における、電子雲の歪みによる相互作用。
[←先頭へ]J-カップリング (J-カップリング:J-coupling, scalar coupling)
1つの分子内における、電子雲の歪みによる相互作用。
[←先頭へ]jerk (ジャーク:jerk)
加速変化。時間とともに加速流が変化すること。Δ加速流/Δ時間で表す。MRAにおける位相ずれの原因になる。
[←先頭へ]k-space (k空間, k-Space:k-space)
実空間の画像データのフーリエ変換である空間をk空間とよぶ。すなわちk空間と実空間は互いにフーリエ変換の関係にある。実空間の座標軸は位置座標(x,y)であり、k空間(kx,ky)での軸は空間周波数である。MRIでは、信号読みとりの間に傾斜磁場を印加し位置のエンコードを行い、時間軸をk軸に対応させており、ローデータ(raw data:画像生データ)の集合がk空間を構成する。k空間の低周波部分(中央部)は信号強度あるいは画像コントラストを決定し、外側の高周波成分は画像の分解能を決めている。
[←先頭へ]k-space filtering (k空間フィルタリング:k-space filtering)
FSE法で得られる画像が、通常のSE法の画像と比べて異なったT2値をもつ組織間コントラストに微妙な違いがみられる現象。
[←先頭へ]k-space trajectory (k空間トラジェクトリー:k-space trajectory)
EPIの高速化の目的で考案された、k空間を充填する軌跡(ジグザグ、長方形、螺旋形)のパターンのこと。
[←先頭へ]kinematic study (kinematic study)
HASTE(SSFSE)やtrueFISPを用いた、動態観察目的の撮像。
[←先頭へ]k空間 (kくうかん, k-Space:k-space)
実空間の画像データのフーリエ変換である空間をk空間とよぶ。すなわちk空間と実空間は互いにフーリエ変換の関係にある。実空間の座標軸は位置座標(x,y)であり、k空間(kx,ky)での軸は空間周波数である。MRIでは、信号読みとりの間に傾斜磁場を印加し位置のエンコードを行い、時間軸をk軸に対応させており、ローデータ(raw data:画像生データ)の集合がk空間を構成する。k空間の低周波部分(中央部)は信号強度あるいは画像コントラストを決定し、外側の高周波成分は画像の分解能を決めている。
[←先頭へ]k空間トラジェクトリー (kくうかんトラジェクトリー:k-space trajectory)
EPIの高速化の目的で考案された、k空間を充填する軌跡(ジグザグ、長方形、螺旋形)のパターンのこと。
[←先頭へ]k空間フィルタリング (kくうかんフィルタリング:k-space filtering)
FSE法で得られる画像が、通常のSE法の画像と比べて異なったT2値をもつ組織間コントラストに微妙な違いがみられる現象。
[←先頭へ]ladder coil (はしごがたコイル:ladder coil)
フェーズドアレイコイルに表面的に類似したコイル。本物に比べると機能は劣るが、かなり安価に制作できる。
[←先頭へ]laminar flow (そうりゅう:laminar flow)
最大流速のフローが組織の中央に流れ、最低流速のフローが組織の壁沿いに流れるような層状の流れのこと。血流の理想的な形とされている。
[←先頭へ]LAN (LAN:local area network)
同一建物内でコンピュータを高速高帯域回線で結合したネットワーク。
[←先頭へ]landmark (ランドマーク:landmark)
スキャンの位置決めの際に用いる患者の部位。
[←先頭へ]large angle spin echo (LASE:large angle spin echo)
大きなフリップ角を用いたSE法。(Philips)
[←先頭へ]Larmor eduation (ラーモアほうていしき:Larmor eduation)
静磁場強度Boの環境下にある核スピンの歳差運動の周波数ω と静磁場強度Boの関係を表す式。
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